この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング、のつもりがガーデニングがメインになっています。

「やっぱり山口百恵」 - A Face in a Vision

A Face in a Vision

山口百恵の17枚目のスタジオ・アルバム

1979年にNHK特集として放送された「激写/篠山紀信」の中で使用された曲をメインに構成されています。当時は、歌謡曲のアイドルをNHK特集で取り上げるなんて考えられなかった時代だったと思うんですが、こんな番組が放送されるなんて感動ものでした。内容も静止画だけで、ランニングをしている写真が延々と流されたり、なかなか実験的な部分もあったかと思います。篠山紀信が撮った、という事実が全てだったのかもしれません。

 

A Face in a Vision

A Face in a Vision

 

 

今になって見なおしてみると、当時、山口百恵に興味がなかった人は、どんな感じで放送を見ていたのだろうと、考えてしまいます。NHK、何をやってんだ。

 

1曲目が「マホガニー・モーニング」。番組の導入で使われていましたが、アレンジが映像のものと若干違います。テレビのものには、効果音がついてます。僕は、このアルバムの中では一番イイと思ってます。

2曲目の「愛の行方」は、番組ではインスツルメントで流れてました。

8曲目の「食べられてしまった獏」は、百恵の日用品と題して、カセットプレーヤーや櫛などの写真が写されている場面のバックに流れていました。はたして、視聴者は耐えられたのだろうか。

 

番組の最後に流れたのが11曲目の「夜へ」です。阿木燿子作詞、宇崎竜童作曲で、歌詞は1曲目と同様、阿木さんらしい艶やかさが出ていると思います。これも、いい曲ですよ。特に50秒ぐらいから入ってくるベースが、オトナっぽくて、そそられます。

 

この時代のアイドルのアルバムの中では、この人のモノは、なかなかレベルが高かったのではないかなと、勝手に思っています。1977年発売の13枚目「花ざかり」も、阿木燿子、宇崎竜童夫妻、松本隆谷村新司さだまさし岸田智史といったメンバーが楽曲を提供しているんですぞ。こうしたものは、プロデューサーの手腕かもしれないけれども。ちなみにこの中では「青い羊歯 -アジアンタム-」が好みです。 

花ざかり

花ざかり

 

 

今回はストレートに「やっぱり山口百恵」はすごかったんだなあ というお話でした。

 

でわ、また。