この曲が心地よい!

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「サソリとリルケ」 - Bis wohin reicht mein Leben

ライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke)は、オーストリアのプラハ出身の詩人です。男性です。でも、マリアってついてます。マリアというのは女性名なんですけど、複合名としては男性にも使われるということです。複合名??。トリニダード・トバコのようなイメージを言うらしい。

 二つで一つの名前みたいな。となると、ライナー=マリア・リルケということかしらん。小説の「マルテの手記」などでも知られていますね。僕は読んだことないですけれども、名前だけは知っています。

 ライナー・マリア・リルケ - Wikipedia

 

そのリルケの詩を、音楽と結びつけた「リルケ・プロジェクト」という企画がありました。音楽関係者が、それぞれの解釈でリルケの詩を音楽的に表現したアルバムを作成したというのものです。形的には曲にのせて、リルケの詩を朗読するというパターンが多いですかね。これまでに、ベストみたいな特別編集ものを除いて4枚のアルバムが出ています。ドイツ語(なんだろうと思うんですよ。)での朗読ですけど、BGMとして流していると、なかなかいい雰囲気です。ドイツ語の発音、好きですし、僕は。

 

ドイツ繫がりというわけではないのですが、ドイツ出身の「スコーピオンズ」というハードロックバンドがあります。1965年に、ルドルフ・シェンカーというギタリストが結成しました。当時は、4人組で、その後、何回かメンバーが入れ替わって、現在のリードボーカルは、クラウス・マイネという人です。と言っても、かなり前からのメンバーなんですけれどもね。今でも活動しています。彼らの4枚目のアルバム「ヴァージン・キラー」は、ジャケットが話題になりました。日本ではそのまま発売されましたが、他の国では、即、発禁処分になって、ジャケットを差し替えて発売されています。今は、日本でも販売されていないはずです。欲しい人は中古市場を探すしかないでしょう。

 

だから、何だって?

リルケとスコーピオンズがつながらないって?

 

今からですよ。

そのスコーピオンズのクラウス・マイネが、このリルケ・プロジェクトに参加しているのです。プロジェクトによる2枚目のアルバム「In meinem wilden Herzen」(2002年)全16曲の12曲目に収録されている「Bis wohin reicht mein Leben」で、ヴォーカルとっています。朗読が多い中で、これにはメロディがついているのです。「Bis~」は、「Die Liebende」*1という詩の一部分で、曲全体としてはこの「Die Liebende」を朗読しているのですが、「Bis~」の部分をマイネが熱唱しているという構成です。少し、しつこい気もしますが、僕としてはそこもまたいいと思っているわけです。朗読している女性の声もいいですよ。 

Rilke Projekt. In meinem wilden Herzen

Rilke Projekt. In meinem wilden Herzen

  • 作者: Rainer Maria Rilke,Laith Al-Deen,Christiane Hoerbiger,Hanna Schygulla,Zabine,Iris Berben,André Eisermann,Veronica Ferres,Udo Lindenberg,Klaus Meine,Karlheinz Boehm,Till Broenner,Cosma-Shiva Hagen
  • 出版社/メーカー: Hoerverlag Dhv Der
  • 発売日: 2010/10
  • メディア: CD
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 なかなか、変わった趣向のアルバムだと思います。まだの人は、是非、聴いてみてください。

 

参考までに「Die Liebende」の原文載せておきますね。韻を踏んでいるのが視覚的にもわかりますね。

Das ist mein Fenster. Eben
bin ich so sanft erwacht.
Ich dachte, ich würde schweben.
Bis wohin reicht mein Leben,
und wo beginnt die Nacht?

 

Ich könnte meinen, alles
wäre noch Ich ringsum;
durchsichtig wie eines Kristalles
Tiefe, verdunkelt, stumm.


Ich könnte auch noch die Sterne
fassen in mir, so groß
scheint mir mein Herz; so gerne
ließ es ihn wieder los


den ich vielleicht zu lieben,
vielleicht zu halten begann.
Fremd, wie niebeschrieben
sieht mich mein Schicksal an.


Was bin ich unter diese
Unendlichkeit gelegt,
duftend wie eine Wiese,
hin und her bewegt,


rufend zugleich und bange,
daß einer den Ruf vernimmt,
und zum Untergange
in einem Andern bestimmt.

 

「サソリとリルケ」というお話でした。

 

でわ、また。

 

*1:アルバムではLiebendenとなっているが、朗読している詩のタイトルはLiebendeとなっている