ジョー・コッカーという人をご存じだろうか。イギリス出身のロック・シンガーで、「歴史上最も偉大な100のシンガー」(ローリングストーン誌)でも97位にランクインしている大物です。
彼を一躍有名にしたのは、映画「愛と青春の旅立ち」(1982年)です。
ストーリーは、リチャード・ギア演じる青年士官が、厳しい訓練や仲間との友情、様々なアクシデントなどを通して成長し、最後には恋人と結ばれるという、青春グラフィティなのですが、この主題歌を歌ったのが、彼、ジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズなのです。映画もヒットしましたが、主題歌の「Up Where We Belong」も全米チャートで1位になっています。ちなみにこの曲は、ジョー・コッカーのオリジナルアルバムには収録されていないので、聴くためにはサントラ盤か彼のベストアルバムを入手する必要があります。
さて、そういうジョー・コッカーですが、彼をよく知る人たち、ゆうたらファンですね、は、初期のころのアルバムがパワフルで良いと評価をしています。例えば、「Joe Cocker !」とか「Maddogs & Englishmen」あたりですね。ソウルフルでパワフル、そしてライブこそが彼の真骨頂ということだと思います。
そんな彼も、ドキッとするようなスローな曲も歌っています。
それは、1991年のアルバム「ナイト・コールズ(Night Calls)」の中のアルバムタイトル曲です。彼の声は、いわゆる「だみ声」と言っていいと思うんですが、その声で切々と歌うこの曲は、超お薦めです。エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)のリーダー、ジェフ・リンが曲を提供しています。
サビといっていいのか、この部分
You know that it ain't easy / when the twilight starts to fade
Sittin' in the chill of morning / thinkin' of the plan we made
ここがすんばらしい と思うのです。
お思いになりませんか?
ちなみに、ヨーロッパ盤とUS盤では収録曲、曲順、ジャケットが違っています。
ま、持ってるのがそうだから、というわけではないけれども、曲順はヨーロッパ盤のほうが良い。ジャケットもそう。好みの問題なんだけれどもね、これは。
かすれた、ダミ声でも、人が不快にならない良い声というのはあるのだというお話でした。是非、聴いてみてください。
でわ、また。