尾崎亜美。
シンガー・ソングライターという「くくり」の方ですね。
マイ・ピュア・レディとかヒット曲、たくさん出してらっしゃいました。
そんな彼女のアルバムに「プリズミイ」(1978年)というものがあります。4枚目になりますかね。
収録曲としては、シングルで発売された「あなたはショッキングシャイン」などがありますが、お話ししたいのは、この中の「少年の日のメリーゴーランド」という曲です。
シングルではないので、アルバム聴いた人しか知らないと思います。
この曲、心音というか鼓動というか、そういう効果音から始まります。
で、
とぎれとぎれの
記憶の糸よ
想い出すのは
いつも夕暮れ
と歌が続くんですがね、ミョーに響く低音が流れておるわけですよ。
私、低音、大好きなんです。
ダイヤトーンのDS25BとヤマハのA5という、しょぼいシステムでしたが、この曲の低音でアパートの窓ガラスがビリビリ振動したのですよ。
これが、妙に心地よかったんです。
音楽を聴いているときに、ガラスのビビリ音なんて聞こえたら、通常は、リスニング、台無しなんでしょうけれどもね。
これに関しては、チーとも、そう思わなかったのです。
当時、アパートが、クリーニング屋さんに隣接した長屋建てで、常時「シュー」という蒸気の吹き出す音が聞こえていたことと、無関係ではないと思いたいところですがねえ。
とにかく、このトラックだけ、繰り返し繰り返し、聴きました。
もう、ビョーキですね、あそこまで行くと。
遊びに来るやつみんなに、
「どうだ、どうだ」と言ってたような。
迷惑な話です、ホントに。
「少年の日のメリーゴーランドってヤツの低音は、窓をビビらす」ほど、心地よかったよ、という話でした。
でわ、また。