エディ・ヒギンズ(Eddie Higgins)は、アメリカのジャズ・ピアニストです。1932年生れで、1950年にはプロとして活動を始めていたとのこと。初のリーダーアルバムは、1958年のアルバム「Ed Higgins Trio」です。メンバーは、Eddie Higgins(p) 、Dave Poskonka(b) 、Jack Noren(ds)です。
ベースとドラムの二人、Dave PoskonkaもJack Norenも、今はあまり聞かない名前ですが、同時代の歌手デラ・リースのバックで演奏しているCDが手に入るようです。
さて、時代とともに、その演奏スタイルが変化していくプレーヤーが少なくない中で、ヒギンズは同じスタイルでの活動を続けてきた人です。そして、そのスタイルは、ジャズの世界に初めて入った人にも、敷居の低い、聴きやすい音楽だとも言われています。逆に、それが、一部の上級者の間では、イージー過ぎるのではとの評価も受けているようです。
そんなことはないのではないかなーと、僕は思うんですけれどもね。
また、彼の繊細なピアノのタッチは、ビル・エバンスと、歌うようなフィーリングは、オスカー・ピーターソンと比べられたりもしているとのことです。
誰と比較して、どうだと言うのは、おいておいて、聴きやすいと言うのは、確かにそうだなあと思います。
何枚か彼のアルバムを持っていますが、どれも、期待を裏切られたと言う感覚はありません。それと、ヴィーナス・レーベルから出ているものが、ジャケットの雰囲気が大変良いと思っています。統一感があって気に入っています。艶やかさを感じますね。
ジャケットも含めて、「Bewitched」、「Don't Smoke in Bed」、「Smoke Gets in Your Eyes」、「My foolish Heart」などなど、お気に入りはたくさんあるのですが、ここは、ひとつ「Bewitched」を、推します。
決め手は、収録曲ですね。
1 What A Diffrence A Day Made
2 Detour Ahead
3 Bewitched,Bothered,And Bewiidredd
4 You must believe in Spring
5 Beautiful Love
6 Alice In Wonderland
7 Angel Eyes
8 The Philanthropist
9 Estate
10 Blue Prelude
11 I Hear A Rhapsody
12 As Time Goes By
13 Autumn Leaves
全13曲。いいですよ。
「You must believe in Spring」は、ビル・エバンスの演奏で有名ですが、ミシェル・ルグランの作曲です。
レイ・ブライアントの名演で知られる「Angel Eyes」、ブルーノ・マルティーノの名曲「Estate」。
そして一番のお薦め「Blue Prelude」。今から80年以上も前の作曲ですが、いいですよねえ。 ぜひ、聴いてみてください。
オリジナルのゴードン・ジェンキンス盤はこれかな。
スタイルを変えない心地よさがある、エディ・ヒギンズが良いというお話でした。
でわ、また。