この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング

「ピアノとアコーディオンと弦~Ivan Paduart」 - Les fruits de mes passions

音楽との出会いは、多くの場合は、突然にやってくるのだと僕は思っているのです。

テレビを見ていてCMで流れるとき、ドラマを見ていてバックに流れるとき、お店であてもなくCDの背中を眺めているとき、などなど。

 

いつ、なんどきに、誰それの新譜が出るから買いに行こうなどということは、僕にはないのです。まず、そうした情報を手に入れようとしないからなんですが。

 

で、それが故に、その出会いは、印象に残るわけなのです。

 

イヴァン・パドゥア(Ivan Paduart)、ベルギー出身のピアニストです。パデュアと表記してある場合もあります。ベルギージャズ界の貴公子と言われていたようです。

 

地方のお店には、新品も中古も、売れ筋の音源しか置いてないので、何か変わったものがないか、冒険心を持って臨んでも、そうそう珍しいものに出会うことはないのですが、たまに、そういうものがあったりします。

「Douces Illusions」(2004年)というパドゥアのアルバムもそんな一枚です。聴いたことのないピアニストの名前とJAZZという単語だけを認識して買ってきました。輸入盤だったので。

 

家に帰って聞いてみると、いきなりストリングスの音が聞こえてくるではありませんか。あれ、ピアノでなかったのかい?と、ここではじめてまじまじとジャケットを見ます。ヴァイオリンとかチェロとか書いてあります。おまけにアコーディオンという文字まで。

 

あれれ、と思っている間に、アコーディオンの音色が聞こえています。さすがに、これは、冒険しすぎたかなと、後悔し始めました。

 

よくよく調べてみると、このアルバムは、パドゥアの6枚目のもので、彼の過去のアルバム「Folies Douces」と、「Illusion Sensorielle」から何曲か選んで、それに新曲を加えて、ストリングスを編成してレコーディングしたものだとわかりました。

 

アコーディオンも、リシャール・ガリアーノ(Richard Galliano)というフランスの有名なプレーヤーだそうで、そうわかって聴くと、なんとなくヨーロッパの香りがしてくるから不思議です。失敗したかなという、気持ちはどこかへ飛んでいきました。

人間ていい加減ですねえ。

 

とにかく、弦楽器が追加されていることで、なんとなく、華麗さ、上流っぽさが感じられ、演奏は心を優しく揺らします。

ただ、僕が感じるところのジャズ・・ではないかもしれない。

 

ないかもしれないけれど、上品でおしゃれな感じは、自分がちょっとリッチになった気持ちになれますね。ベルギーって、フランスの隣ですから、街の雰囲気というのはフランスに似ているんですかね。何かそんな雰囲気が流れています。

パリのモンマルトル、午後の優しい日差しのあるカフェで、ゆったりとした時間を過ごしている。流れているのは、パドュアの・・・。

 

どの曲も、そういう意味では心地よいのですが、三曲目の「Les fruits de mes passions」は、特にピアノがきれいかなと思います。 

Douces Illusions

Douces Illusions

 

 

ちなみに、このタイトルって寺山修司が監督した日仏合作映画「上海異人娼館チャイナ・ドール」の仏語原題と同じなんですよね。いわゆる「O嬢の物語」ってやつですか。高橋ひとみのデビュー作でもあり、ナスターシャ・キンスキーのお父さんのクラウス・キンスキーも出ていたようで。

 

そう知ってからこの曲を聴くと、また、イメージが・・・。

 

「ピアノとアコーディオンと弦」の組み合わせが心地よかったという話でした。

 

でわ、また。