この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング、のつもりがガーデニングがメインになっています。

かの「博物誌」にも載っているという薬草セイヨウニンジンボク

セイヨウニンジンボクという植物、

ご存じでしょうか?

 

以前、友人の家で綺麗な花が

立派に咲いているのを見て、

良い感じだなあと思っていた植物です。

 

 

セイヨウニンジンボクは、

シソ科ハマゴウ属の落葉低木で、

原産地は南ヨーロッパから

中央アジアといわれています。

 

英語では、チェストツリー、

その実は、チェストベリー呼ばれ

婦人病に効くハーブとして

用いられているそうです。

ベリーには耳ざとい私ですが

コイツは初耳でした。

こんな感じで普通にあるんですね。

婦人病に直接的な効能を

うたっている商品も

たくさん検索できました。

・・・そうなんですね。

 

で、その友人に

「試しに一度飲んでみろ」と

チェストベリーを

もらったことがありました。

試しにと言うわりには大量の

チェストベリーでしたが、

煮だしてお茶にして飲んでみると

なんとこれが!

暑い時期には、なかなか爽やかな

飲み口でとても気に入りました。

女性でないと飲んではいけない

ということもないでしょうし、

ハーブ・ティー(といって良いなら)では、

私にとってのワン・オブ・ベスト

と言えると思います。

 

また、セイヨウニンジンボクは、

花が少なくなる7月から9月頃まで

さわやかなスミレ色の花を咲かせます。

花はぱっと見、ラベンダー(グロッソ)

のようにも見えます。

しかも、花にも葉にも香りがあり、

生育旺盛で育てやすく、

耐寒性も耐暑性もあるというんですよ。

その上あまり栽培されていない、

らしいのですね。

 

これを鵜呑みにすれば、

つまり、あまり見かけない

珍しい木ということになります。

 

これって、庭にあると

結構な有用植物だと思いませんか?

 

そう思った私は、

じつは、今年の春先から

セイヨウニンジンボクの苗木を

外に出かける度に

チェックしていたのですねえ。

 

なかなか見かけることがなくて、

通販で手にいれるしかないのかなあと

ネットショップを物色し始めた頃、

あるお店で鉢植えの木を発見しました。

 

即、買い求めたのは

いうまでもありません。

 

その後で、高さ1m80cmほどの大苗を

とある植木屋さんで見つけたときには、

かなりのショックを受けましたね。

まあ、お値段も

「大苗」でしたが・・。

車にものらないですしね。

 

その鉢植えのセイヨウニンジンボクが

今咲き始めています。

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なかなか清楚な感じでしょう?

 

唇形をした淡い紫色の小さな花は、

シソ科のものですよね。

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香りは思ったほど強くなく、

ミント系の、というか

そんな類いの淡いものでした。

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葉っぱは、キレイな形の5枚葉です。

パキラに似ているかもですね。

葉っぱの香りも花と同じ程度で

それ程はっきりはしませんでした。

 

レモンユーカリのように、

風て擦れても香る

と言うほどではありません。

木がもう少し大きくなると

変わるのかもしれませんが、

花の印象が期待以上で良かっただけに、

香りが今一つ弱かったのが

残念でした。

 

セイヨウとつかないニンジンボクも

あるようなので、ややこしいですね。

どうも、この二つはよく似ているようですが

ニンジンボクそのものの情報は

少ないようです。

私が得た情報としては、

両者の違いは

ニンジンボクの葉は

その縁が鋸歯になっている

というものだけでした。

 

このセイヨウニンジンボク、

古代ローマの学者

ガイウス・プリニウス・セクンドゥスが

著した「博物誌」にも

載っているんだそうですよ。

もちろん薬草としてのようですが。

プリニウス博物誌 植物薬剤篇

プリニウス博物誌 植物薬剤篇

  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 単行本
 

私は、読む気は全くありませんが、

どーすか、一冊(笑)。

 

やるねえ、セイヨウニンジンボク。

でわ、また。