インテリベーシストともいわれる、ロン・カーター。大学の教授などもやっていたから、そう言われるんでしょうか。
「ダブルベース」
これは、お酒のCM で使われていた曲です。1986年頃ですか。
この曲が収録されているアルバムは、 「ザ・マン・ウィズ・ザ・ベース」というんですが、どうも、日本でしか発売されなかったようですし、今は、廃盤です。ジャケットの画像もあんまり出てこないし、セールス的にはどうだったのだろう。
後年(1997年)に、彼は「ベース・アンド・アイ」と言うアルバムをリリースしていますが、その中でアレンジを変えて、同タイトルが収録されています。年を重ねたせいか、随分と上品になったちゃったなあ、という感じです。僕は、 最初のヴァージョンが好きですね。もっとも、このアルバムは、ピアノを前面に出して、自分は黒子というか本来のベースに徹したといわれている作品なので、そう感じるのかもしれないです。
で、当然ながら、「ザ・マン・ウィズ・ザ・ベース」は、ベーシストのリーダーアルバムなので、前面にベースが出ているわけですが、ピアノとかとのバランスがどうだとかおっしゃる人もいるんでしょうけど、低音好きにはたまらないアルバムだと思うんです。特に「ダブルベース」は、ソロもたっぷり聴けますし、メロディも日本人好みかなあと。
ジャズをよく知っている方たちに言わせると、ロン・カーターのベースは音程が不安定だとか、ぎこちないとかいう話がどんどん出てきますが、雰囲気だけで満足している僕には、気にならないというか、わからないです。だったら、こんなこと書くなよと怒られそうですね。
このアルバムの1曲目の「36414」も、CMで使われていました。そういう商業的なところでも、アルバム全体の評価が別れているのかもしれません。
ちなみに、僕はお酒はそれほど飲めません。
「インテリベーシスト?」って感じだけど、良いと思えばそれで良い、というお話でした。
でわ 、また。