エンリコ・ピエラヌンツィ。舌を噛みそうな名前のこの人は、イタリアのピアニストです。1949年生まれの人なので、もうじき70に手が届く(2017年10月現在)。奇麗でいて、そして流れるようなメロディラインが印象的なピアニストだと思います。
ビル・エバンスの影響を受けた一人だとか。
そうなんですか。僕、ビル・エバンスもよく聴いてますけど、全く考えたことも感じたこともありません。ただ気持ちよく聴いているだけでは、そんなことが判るレベルには、到底、到達できないんだろうなあ。なんか、暗くなってきた。
気を取り直して、「Thiaki」って、人の名前だと思っていました。初めて聴いた時、ただ純粋にきれいな曲だなあと、きっと素敵な女(ひと)を想いながら作ったんだろうなあなどと、勝手に解釈してました。あとで、よくよく調べてみると、島の名前だって言うじゃあありませんか。イオニア海に浮かぶギリシャ領のイタキ島のことらしい。イタリア人なのにギリシャの島の名前をタイトルにするっていうんだから、よっぽどの印象か思い入れがあったのでしょうか。行ったことないけど、きっときれいな島なんだろうな。
本当にメロディラインの奇麗な曲だと思います。収録されているアルバムは「Chant of Time」(1997年)。これまた、美しい女性の横顔をフィーチャーした、艶やかなメロディを彷彿させるジャケットで、非常に良いイメージです。そのイメージ通りの曲が、宝石のようにちりばめられているアルバムだと思います。
けれども、現在、このCDは絶版で、手に入らないようです。残念。
中古でも出ていないか調べてみると結構なお値段ついていたりします。「Thiaki」だけなら、「Trasnoche」という2003年にリリースされたアルバムに収録されていますから、ぜひ聞いてみてください。
- アーティスト: Marc Johnson Enrico Pieranunzi
- 出版社/メーカー: Egea
- 発売日: 2014/07/29
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「イタリア発、極上の一品」、Thiakiは、人の名前でなく島の名前だったという、お話でした。
でわ、また。