フィル・コリンズ。ジェネシスというバンドのボーカルでドラマー。
「この◯ゲー」と言われても仕方のない頭頂部の人です。ごめんなさい。言い過ぎました。
ジェネシスというバンドは、プログレ好きの人なら、かなり前から活動しているバンドであることはご存じかと思いますが、知名度が格段に上がったのは、1986年リリースの「インヴィジブル・タッチ」が大ヒットしてからでしょうか。少なくとも、直接ジェネシスというバンド名と曲が繋がったのは、僕の場合、この、「インヴィジブル・タッチ」からでした。化粧品のCMにも使われていましたし。
そして、このフィルが1989年に、ソロで出したアルバムが、「バット・シリアスリー」。
その最初のシングルカットが今回の「アナザー・デイ・イン・パラダイス」です。
アルバム自体はよく売れましたが、それは、メッセージ性の強いアルバムであったことと無関係ではなかったのではと思います。
静かに始まり、ドラムがリズムを刻み始め、メロディが加わり、ボーカルへと続く導入部が気に入っています。
この曲も1991年発売の車のCMに使われましたよね。車自体の売り上げは散々なようでしたが、決してこの曲のせいではありません。当たり前ですね。誰もそんなこと思ってないですよね。車屋さんの販売戦略のせいですよね、きっと。
で、この曲は、わりと英語が聞き取り易い部類に入るのではないかと。単語がわかるというのもあって、歌詞を聞くと言うことができる曲のひとつかなと、個人的には思います。
特にサビの部分
“Oh think twice, it’s another day for you and me in Paradise”
は、僕の耳でも理解できました。
ライナーノーツには、この部分を、
「躊躇いが心の中を駆け抜ける、君と僕にも別の世界が存在するはずなのに」
と訳してありました。
最初の「think twice」
二回考える → もう一度考える → 決めきれない → 躊躇う
ということかしらん。なーるほど。
でも、こんな訳し方は、僕には絶対できない。単語二つが、漢字仮名混じり文13文字ですもんね。すごいです。
あとの部分は、「パラダイスにいる自分たちが、声をかけた女性と同じ立場で生きている別の世界がある」という解釈なのかなと勝手に思っています。
で、これは、「another」を「別の」と訳した場合ですね。
「another」には、「また、いつもと同じ」とか、言う意味もあるようです。たくさんある中の別の一つという感じでしょうか。
そう考えると、「(助けを求める人に背を向けるこれが)パラダイスにいる自分たちの日常だ」という意味にもなるのかなと。
どちらにしても、重い内容ですね。
歌詞の内容は、考えさせられるものがありますが、それはおいといて、メロディも含め、良い曲だと思います。
関係ないけど、another繋がりで。
007の「die another day」が、「いつか殺してやる」という意味だと聞いたことがあるんですが、これも「いつもと同じ日に」ということからですかね。
以上、「何でもない日は、特別な日」というお話でした。
てわ、また。