「かき」と「こけら」の漢字がパソコン上は同じに見えるとか、こけら葺きというのは柿の木端で葺いた屋根だと思っていたとか恥ずかしい話を前にしました。
これですね。
古本屋でね、こんなものを見つけたんです。

今は、講談社から出版されていますが、一番最初は「啓成社」という出版社が大正6年に発行したものだそうです。
国立国会図書館デジタルコレクションというサイトに、デジタル化したものが公開されていて、それを見ると、奥書には「金4円80銭」とあります。特価4円30銭というのも気になりますが。その後、大正9年に縮刷版ができたので、これはその初版?ということになるんですかね。

当時の大卒の初任給が40円、今だと20万とかいいますから、5,000倍ですよね。
するってえと、24,000円!すげえ! などと驚いていたら、今、講談社から出ている「新大字典」も特装版だと22,330円+税でした。普及版だと3,400円+税ね。
上のものが特装版相当なのかどうかはわかりませんが。そうでないとするとやっぱり、すげえ!ですよね。
で、ですね、例の「かき」を調べてみたのです。するとですね、
こう

左が「かき」、右が「こけら」ですね。
全然違う字というわけですね。略字はいけませんな。
勉強になりました。そして、辞書というのは素晴らしい道具だったんだと、今さらながらに思いました。そう思いませんか?
そう思った、あなた、これを観たくなりませんか?
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映像より道具がいいという人は、やはりこれですね。
話は変わりますが、あの時つるした三社柿は、立派な干し柿になりました。
甘柿でもできないかなあと思って、干し網の中に入れてみました。
出来上がりが楽しみです。
「柿と杮」の違いをハッキリさせてくれた、すごい道具が心地よいというお話でした。
なんか無理やり。
でわ、また。

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