「デューク」ってね、名前かと思ってましたら、貴族の称号で、日本の「爵位」でいうと、「公爵」相当だとのことです。
そうなんだあ、と。
すなるってえと、「デューク・トウゴウ」は、東郷公爵なのか と思いきや、ヨーロッパでの爵位は、統治している「領地」について回るものだったらしいですね。日本だと「家」についてる感じですから、その辺は大分違うみたいです。
さて、「デューク・ジョーダン」(Duke Jordan)という人がいます。アメリカのジャズ・ピアニストですね。
彼の「デューク」もですね、本名じゃないんですよ。
「アーヴィン・シドニー・ジョーダン」(Irving Sidney Jordan)というのが本名だとか。
にもかかわらず「デューク」。なんでも、若い頃に喧嘩三昧にもかかわらず、負けたことがないという逸話から、そう呼ばれるようになったのだとか。ピアニストがそんなので良かったのか、と思わないでもないです。指とか、一度も傷めなかったのでしょうかねえ。
彼のアルバムで有名なのは「Flight To Denmark」(1973年)というトリオのもの。私も好きです。
まず、ジャケットがいいですよね。デンマークだろうなあと思わせる、冬の風景が、印象的です。
そして、中身もいいです。全体に流れる、渋く落ち着いた雰囲気、漂う哀愁、そして、マイナー調の曲の数々。
フライト・トゥ・デンマークFlight To Denmark
- アーティスト: デューク・ジョーダン・トリオDuke Jordan Trio
- 出版社/メーカー: THINK! REOCRDS
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
一曲目の「No Problem」は、私の好きな曲の一つなんですよ。彼のオリジナルなんですが、邦題が「危険な関係のブルース」とかいうらしい。1960年の同名のフランス映画のテーマ曲なんですが、それを知らなかったら、ずいぶんなタイトルだなあ、と思うところではないでしょうか。
映画の中では、「アート・ブレーキとジャズメッセンジャーズ」の演奏が聞けます。
「デューク」という二つ名の逸話とは、イメージが大分違うよねえ、ジョーダン、でも、「No Problem」は、心地よい曲ですよね、という話でした。
でわ、また。