周期的に、濡れるようなピアノの旋律が聴きたくなるかと思うと、激しいエレキギターのリフが聴きたくなったり、またあるときは、華麗な弦楽器のアンサンブルを欲したりと、情緒不安定な今日この頃です。
仕事の都合で、しばらく職場で缶詰になっていて、やっと解放されたかと思えば、身内の不幸があったりと、随分バタバタした日が続きました。
しかも、缶詰の間に給湯器が故障してお風呂にも入れない。
サスガに疲れましたが、ようやく、時間がつくれるようになりました。
解放されてから、まず最初に聴いたのが、なぜか、
「ウィッシュボーン・アッシュ」(Wishbone Ash)の「巡礼の旅」(Pilgrimage、1971年)と言うアルバムです。
ツインリードギターがウリのバンドで、ギターのユニゾンが、なんとも心地よいですし、一般的な評価でも、そう言われています。
ただ、それにもまして、このグループの持つプログレッシブ・ロック的要素とかジャズ的な要素というのが、私の中では、かなりの高評価の部分です。
先ほどの 「巡礼の旅」は、そういう意味ではなかなかの傑作だと思うんですよね。
特に好んで聴くのが、4曲目の「Alone」です。
フェードインで始まりフェードアウトで終わる、ちょっと、フラストレーションのたまるアレンジですし、盛り上がりもない平坦な曲ではありますが、なぜか印象が良いのです。両チャンネルから聞こえてくるギターの音を別々に聴いてみましょう。
なんか、いいでしょ。
まあ、一度お聴きになってください。
余談ですが、彼らの「コスミック・ジャズ」(Here to hear、1989年)というアルバムのなかに「Cosmic Jazz」という曲があるんですが、ヴォーカルが、
桑田佳祐の声とそっくり
なんです。
最初、CD間違えたかと思いました。
ホントですって。(笑)
これですよ。
思わない。・・・そうかなー。まあ、いいや。
ということで、「ウィッシュボーン・アッシュはツインリードだけでなく、そのボーダーレスな雰囲気は、巡礼の旅をしているようだ」ということで、なかでも、「Alone」は大変心地よいぞと言う話でした。
でわ、また。