さらに引き続き、“Work”に関する曲の話をします。
スティクス(Styx)ですね。
ネット検索すると「Styx」には次のような意味があると書かれていました。
ギリシア神話において地下を流れているとされる大河、あるいはそれを神格化した女神である。
知りませんでした。
彼らの「古代への追想」(Pieces Of Eight、1978年)というアルバムです。
8枚目のものになります。ちなみに「Pieces Of Eight」というのは、昔のスペインの8レアル銀貨のことらしいですね。
このアルバムの6曲目に「Blue Collar Man(Long Nights)」という曲が収録されています。
トミー・ショウ(Tommy Shaw)の作品ですね。
彼ら、元々は、アメリカン・プログレって分類されてたようですけど、この辺りだと、結構ハード・ロック寄りですよね。
“Work”という言葉は入ってはいないんですが、シロートの私の耳でもわかる導入部の英語が印象的だったので、取りあげました。一部引用しますと
Give me a job,
Give me security
Give me a chance to survive
I'm just a poor soul
in the unemployment line
My God, I'm hardly alive
もっと深い意味があるのかもしれませんが、直訳でも、失業者の悲痛な叫びというか、そういうモノを詩にしているようにとれます。
この頃のアメリカって、失業率も低くはなかったようですし(1974年は4%台だったのが1975年には9%に、その後8%切るぐらいで推移して1978年では6%台に下がったものの、逆にインフレはひどくなったようですね。)、生活不安というのがあったのかもしれないですね。
なんて、屁理屈つけてましたけど、結局はこの曲がノれる心地よい曲ですよねー、っていいたかっただけなんですよ。
デニス・デ・ヤング(Dennis DeYoung)のキーボードの出だしは、いつもどおりですけど、あとは控えめですし、2分過ぎのギター・ソロもちょうどいい感じです。
ショウのヴォーカルも良いですよね。
ショウの作品としてはソロ・アルバム「What If?」(1985年)の「Jealousy」が大好きなんですが。
「“労働”がテーマと思われる曲って、心地よくない? その3」ということで、「Blue Collar Man」って心地よいよね、というお話でした。
でわ、また。