フユシラズ、
ご存じですよね。
今、咲いています。
キク科カレンデュラ属の
帰化植物だそうです。
カレンデュラ属は、
キンセンカ属
ともいうようです。
そうです。
つまり、春に咲くキンセンカと
同じ仲間ですね。
これね。
この写真はウィキペディアの
「キンセンカ」からお借りしています。
地中海沿岸が
原産ということです。
花期は、11月から5月。
一方、キンセンカの花期は、
3月から5月。
花期が被っていますね。
ただ、同時に咲いているのは
目にしたことはないですね。
あ、同じ場所でっていう
意味でですけど。
ちまたの情報だと、
千利休が切腹をしたときに
茶室に飾られていた花なので
茶室に生けてはいけない花に
なっているらしいのです。
本当でしょうか。
さくっと、調べてみますと
千利休の弟子であった
「南坊宗啓」という人が
茶の湯の心得を記したものが
あるんだそうです。
これを「南方録」といいまして、
茶花についての文章が
載っているようです。
ウィキペディアには
現在では、元禄時代に成立した偽書
ということになっている。
とありますけどね。
それが、
茶花にいけぬ花、
狂歌に花入れに
入れざるは
ちんちやうげ
太山しきみに
けいとうの花
女郎花
ざくろ
かうほね
金銭花
せんれい花も
嫌いけりなり
という文章なんだそうです。
全7巻の1巻目、
「覚書」の一部だということですね。
こんな本があるんですよ。
一度読んでみようと思っています。
さて、ここでいう金銭花が
フユシラズだというのです。
もともとは、フユシラズを
キンセンカと呼び、
キンセンカは、
トウキンセンカと
呼ばれていたのだそうです。
千利休切腹云々の話は
追及しきれませんでした。
何処かにそんなことを書いてある
本があるんでしょうね。
茶花には、
渡来の植物はダメとか
花期の長いのはダメとかいう
決まりがあるそうですから
もともとは、
そちらの理由なのかも
しれませんよね。
花期が長いとダメなのは
季節感が出なくなるから
だそうです。
さて、冬のこの時期に
鮮やかなオレンジ色の花は
大変貴重(帰化植物としても)なので
庭に植えてみたんですよ。
昨年の冬、よこしまなこと
考えてましたでしょ。
で、今咲いていると、
そういうことです。
花の径が小さめなことや
ポツポツと咲くところが
地味な印象を与えないことも
ない気がしますが、
色はやっぱり派手です。
多年草かと思っていたのですが、
冬を越すということで
多年草とする場合もあれば
夏には枯れてしまうので
一年草とする場合もあるのだとか。
同じ場所で咲いているのを
よく見かけますが
それはこぼれ種が
発芽したもののようですね。
ウチのは来年の冬も
咲くのだろうかねえ。
でわ、また。