アニマルズっていうグループが、
ありましたとさ。
アニマルズ、知らなくても
この曲は、ご存じでしょ。
そう。邦題では「悲しき願い」
とついてますが、
原題は「Do'nt let me be Misunderstood 」
ですね。
1965年のオールディズですが、
リバイバル・ヒットもしてますから
いずれかのヴァージョンは
お聴きになったことが
あるのではないでしょうか。
たとえば、アニマルズのは知らなくても
こいつは、ご存じでしょ。
1977年のことですね。
ディスコ全盛時代の曲ですね。
日本だと「尾藤イサオ」、
これに尽きるでしょう。
私なんぞは、尾藤イサオの歌う
日本語の歌詞を
そのまんま、受けとっていましたから、
リズムとは反対の
情けねえ内容の歌だねえ
ぐらいに思ってましたんよ。
メロディは大好きなんですけど。
その後でね、このオリジナルは
実はニーナ・シモンなのだ
ということを知りました。
ちょっと、驚きました。
どっかのロックグループだ
とばかり思ってましたからね。
しかも、曲のニュアンスは、
生きてるなかで
気持ちが不安定になったときには、
つい、人にあたったり、
冷たい態度をとってしまったり
しちゃうんですよ、
でも後で、すごく後悔して、
「ああ、神様、そんな風に思わないでね。」
と独りごとを言ってしまう、
そういうモノなのだそうですよ。
そうインプットしてから聴いてみましょう。
Nina Simone - Don't Let Me Be Misunderstood - YouTube
どうでしょう。
「Oh Lord Don't Let Me Be Misunderstood」
のくだりは、
まさに自分の行いを悔いて
お祈りしているように聴こえますよね。
ミスマッチに思えた
「悲しき願い」という邦題も、
後悔して「もう二度と・・・」
と願いながらも
何度も繰り返してしまう
「人の性」を歌ったのだと
考えると、ぴったりに思えてしまいます。
つい、この間、このアルバムは
紹介しましたね。
同じ曲でも、テンポで雰囲気が
ガラリと変わりますし、
歌詞が伝えたいメッセージも
変わっちゃうんですねえ。
まあ、受け手の技量にも
よるんでしょうけど。
なので、自分の好きな歌の歌詞ぐらいは、
外国語を理解できないならできないなりに、
少しでもその意味を考える努力をすると
もっとその曲を楽しめるんだろなあ、と
そう、思った次第です。
でわ、また。