我が家には庭があります。
と書き出してから、ふと思いました。
庭?でいいのかな。
そもそも、庭の定義って何だろう?
これが私の庭ですと言い張ればそれでよいのかしらん。
うーん。
庭ってなに?
考えようにも、そんな頭はないので、自分で解決するなんて無理ですね。
人様の知恵に頼りましょう。
まずは、定石ですけど、辞書を引いてみましょう。
庭
①やしきの中のあき地
②やしき内の空き地で、草木を植えてある所
③物事を行うところ。場。
④家庭
(「角川国語辞典」新版。昭和の発行で古いんですけど手元にあるのがコレ。)
おおっ! シンプル!
間違いなく我が家のは、庭だ。
③が何か、疑問ではありますが。
も一ついってみますか。
庭
①屋敷内で、ある広さをもって空けてある地面、草木を植えたり、泉水や築山を設けたりする。
②物事の行われる場所。神事・行事などの行われる場所。
③家の中の土間。
④波の平らな海面。
(小学館「大辞泉」増補・新装版)
さっきの③、④に通じる意味が②、③にありますね。
ここの④は、ますますわからない。
では、漢字から攻めてみましょう。
前にお話ししたことのあるアレです。
庭
漢字が出てこないので、画像でお示しします。
朝廷のナカニハのこと。屋なきを廷、屋あるを庭といふ。故に「まだれ」を加えたり。且つ廷は音符。庭・廳同じ。転じてニハの義とす。
(講談社「大字典」)
??
何のことやら。
廷も見てみますかね。
君主が政治を行う所。即ち朝廷。朝廷には天下の民、来り集るより「えんにょう」をかき其義を示す。壬は音符。古昔政を行うには屋外に於てし、雨、服を霑し容を失するに至りて廃せり。其處を廷といい、後屋内にて行う。之を庭といえり。然るに後世は廷を朝廷、庭を廣くニハの義とす。
(講談社「大字典」)
つまるところ、原意はどうであっても、「やしき内の空き地で、草木を植えてある所」は「庭」だと言うことですかね。広さはもはや関係ないかもしれない。
また、とある本には、「庭の要素」について書いてありました。
1「畑であり」、 2「植物園であり」、3「公園である」
ところだと。
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新築したばかりの、何もない、それこそ「空きスペース」であっても、家から出て、背伸びでもする場所ならば、それだけでも立派な庭ということなんでしょう。
ならば、我が家のアレは、庭といっていいんでしょうなあ。
でわ、改めて
我が家には庭があります。
実はね、「草むしりが面倒なので、レンガでも敷き詰めてやろう、そしてうまくいったらその写真をアップしてやろう」と思っただけなんですけどね。
なんかこんなことになってしまいました。
心地よい庭づくり。まだまだ先は長いです。
でわ、また。