ケニー・ドリューと
N・H・O・ペデルセンの
デュオ・アルバムで、
その名も「DUO」と
いう作品があります。
※Niels-Hening Orsted Pedersen
Oは、Φみたいな字ですね。
ケニー・ドリューは、
ヨーロッパに渡ってからは、
ずっとペデルセンと一緒に
プレイしていたんですよ。
このアルバムに、
「Hush-A-Bye」という
曲が収録されています。
Hush-A-Byeの意味
「Hush-A-Bye」が、
子供を寝かしつけるときの
「ねんねんころり」
だなんてことは
随分と長い間
知らなかった気がします。
※さりげなく、今は知ってるよと
言っているわけですね。
あー、いやらしい。
「Hush」は「黙れ」とか、
「静かにして」という意味だそうで
「Bye」は「おやすみ」という意味、
間の「A」は語呂といいますか
発声上の理由で入っているんですって。
なので「静かにおやすみ」となって
「ねんねんころり」なわけです。
・・・聞いた話ですよ。
じゃあ、聴いてみましょう。
どうすか?
本当に子守歌なのか、これ
とか思いませんでした?
例えの曲が特殊すぎでしたかね。
エレクトリック・ピアノも
なかなか耳に刺さりますしね。
元歌はミュージカルなのか?
とにかく、そういう意味の
タイトルですので、
トラディショナルな
曲なんだろうと、
勝手に思っていたのですが、
もともとは「The Jazz Singer」
(ジャズ・シンガー、1952年)
というミュージカル映画で
使用された曲だということでした。
Sammy Fain(サミー・フェイン)が作曲、
Jerry Seelen(ジェリー・シーレン)が作詞
ということになっていますね。
この「The Jazz Singer」は、
マイケル・カーティス(Michael Curtiz)
という監督さんが
1927年の同名のサイレント映画を
リメイクしたものなんだそうです。
どんな話かということも含めて
ウィキペディアに記載があるので
(不十分と注意書がありますが)
興味のある方は、
ポチッとしてください。
1927年の
1952年の
さて、それはいったい
どのようなものだったのでしょうか。
こういう感じだったようですね。
これならば、子供も
寝る、かもです。
Discogsなんぞには「Traditional」とあるが?
さて、この「Hush-A-Bye」ですが
やはり、トラディショナルの
原曲があるようです。
「All the Pretty Little Horses」
というのが、ソレなんだそうですよ。
アメリカ南部の
伝統的な黒人の子守歌、
だということです。
このタイトルでの動画が
結構あるので、
それを聴いてみましょう。
Hush-a-bye, don't you cry
Go to sleep my little baby
When you wake, you shall have
All the pretty little horses
原曲というか、
似ているのやら
似ていないのやら、
よくわからないですね。
わかる人には
わかるんでしょうけれども。
ただ、さすが子守歌
という雰囲気は持ってますね。
PPM(Peter,Paul&Marry)も
この形の「Hush-A-Bye」を
やっていますね。
ところで、原曲については、
19世紀のフランスのオペラ作家
アンブロワーズ・トマの歌劇
「レーモン」の序曲が元に
なっているという情報も
ありました。
そっちも聴いてみました。
これは、どうなんでしょう。
どの部分がどうなのか、
判別するまでに
力尽きてしまいました。
もう少し勉強してみますね。
ジャズ曲としては?
先ほどのケニー・ドリューのほか
大橋裕子の
「prelude to a kiss」に
収録のものなども
心地よいですなあ。
ちなみに、寺島レコードです。
ライブの動画がありました。
いいですね、これ。
ケニー・ドリューも
別のヴァージョンがあって、
これはしっとりです。
子守唄なのでね、本当は
ヴォーカル入りのものの方が
ふさわしいんでしょうけど、
聴きたいと思うのは、
インストが多くなってしまいます。
でわ、また。
- アーティスト:ケニー・ドリュー&ニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン
Kenny Drew & Niels-Henning Ørsted Pedersen - 出版社/メーカー: THINK! REOCRDS
- 発売日: 2017/07/05
- メディア: CD