この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング、のつもりがガーデニングがメインになっています。

「シキミ」という植物を知ってますか。

「シキミ」という植物を知ってますか。

 

シキミは、漢字では

「樒」(櫁、梻 )と書きます。

常緑の高木で、高さは

10メートルほどになります。

マツブサ科という

あまり聞いたことのない科に

属する植物です。

 

仏前草という別名があるのですが、

これは、仏事に使用されるからだ

ということですね。

 

では、なぜ仏事に

使用されるのでしょう。

 

昔、鑑真和上が、

花の形が「青蓮華」に

似ていることから、

中国(唐)から

日本に来るときに、

持ち込んだのだとか、

弘法大師が、密教の修行の際に、

青蓮華の代用として

樒を使ったといとかいう話が

があります。

密教仏事問答―新訳真俗仏事編
 

この本に書いてあるらしいです。 

 

また、そうした伝説のほかに

この樒は、強い毒があって、

抹香の原料に使われるような

香りを持っています。

 

つまり、このことから

邪気を払う力があると

信じられ、魔除けやお清めに

使われていたそうです。

 

土葬の時代には、

樒を墓の周りに植えて

遺体が動物に荒らされないように

していたという話もあるようです。

 

実は、恥ずかしい話ですが

母親の法要の時に、

仏壇に榊を飾ろうとして

住職にたしなめられたことが

あったのです。

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榊の葉 Wlikipedeiaより

 Souma1983 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

 

以前、住職の持ってきた樒を

榊だと思い込んで

街で買ってきたのですが

違ったわけです。

似てますよね。

 

で、榊と樒の違いや

樒はそういうスゴイ木なんだと

住職に教えてもらったのです。

そうです、前半は、住職のお話でした。

 

樒ってそうそう

売ってもいないので、

その法要の時には

住職のお寺の樒の枝を

使わせていただきました。

 

ただ、自分の家に

生えていれば必要な時に

枝を使えるよねよいうことで

その時頂いた枝の一つを

挿し木にしてみたのです。

 

根は付いたようなのですが、

少しも大きくならなくて

どうなっているんだろうかと

思っていたところでした。

 

ところがこの春、

花がひとつ咲いているのを

見つけました。

 

挿し木の樒の大きさは

これですね。小さいでしょう。

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にもかかわらず、

花が一つ咲いています。

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樒全部(葉、枝、根、実)に毒があるというので

扱いは気をつけなければなりません。

特に実には、アニサチン - Wikipediaという

毒が多く含まれていて法律で

劇物に指定されているようです。

 

青蓮華に似ていると言われても

青蓮華を知りませんから

わからないですが・・。

 

 

白檀などの香木の代用品にも

使われていたという樒の

香りをかげるようになるまでは

まだまだかかりそうです。

 

お焼香に使う「抹香」が

「樒の樹皮と葉を乾燥させたもの」だ

というのも知りませんでしたが

もし、家の樒が大きくなれば

そういったことにも

挑戦できるかもです。

 

でわ、また。