ケニードリュー(Kenny Drew)、アメリカ出身のピアニストですね。
彼のアルバムに「ザ・ララバイ」(The Lullaby、1982年)というモノがあります。
有名な子守歌ばかりを集めた企画モノという位置づけですが、ジャズピアノのアルバムとして、とても聴きやすいと思います。
アルバムは、デンマークのコペンハーゲンで録音されたもので、北欧という場所がそうさせたのか、落ち着いた透明感のある雰囲気の音を聴かせてくれます。
もっとも、アメリカ出身といっても、1960年代には活動の拠点をデンマークのコペンハーゲンに移していますから、それが彼の纏うオリジナルの雰囲気になったのかもしれません。
また、アルバム全体でいうと、ベースが非常に魅力的ですね。N.H.O.P.ことニールス-ヘニング・オルステッド・ペデルセンです。もちろん、私が低音好きということと無関係でじゃないと思います。
ペデルセンについては、過去にチラッとお話ししたことがありますね。
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参考までに、このアルバムの収録曲をリストアップしてましょう。
01.バードランドの子守歌
02.スイート・ララバイ
03.ブラームスの子守歌
04.サマータイム
05.ハッシャ・バイ
06.ロシアの子守歌
07.ラグタイムの子守歌
08.ユア・ソフト・アイズ
1曲目の 「バードランドの子守歌」は、キレイなピアノソロで始まりますが、途中でベースが入ってくると、一気に雰囲気が変わります。たくさんある「バードランドの子守歌」の中でも、特に良いと思います。
3曲目の「ブラームスの子守歌」は、題名を知らずともごメロディは存知でしょう。言わずと知れた、クラシックの名曲ですが、ここでも、きれいなバラードになってます。このくつろぎ感が子守歌なんですよね、きっと。
4曲目のサマータイム、これもベースがいいですよね。これが子守歌だっていうのは、これも、前にお話ししました。
5曲目の「ハッシャ・バイ」は、「ねんねしな」とかいう意味らしいですが、この曲に限って言えばとても眠くはなりませんね。それぐらい跳ね回っています。
6曲目の「ロシアの子守歌」もお聞きになったことがる人は多いはず。ジョン・コルトレーンのアルバム「ソウル・トレイン」が有名ですよね。ベースのイントロが特徴的ですし、ソロも聴かせてくれますね。
いいなあ、と思って紹介しようとすると、廃盤になっているものがかなりあります。
これも今は、新品では無いのかもしれません。私も中古のレコード屋さんで見つけました。ジャケ買いでしたけどね。
機会があれば、聴いてみてください。
でわ、また。