リン・マリノ(Lynn Marino)というヴォーカリストがいるんですが、あんまり情報がないんですね。
手元に、「The Frank Cunimondo Trio Introducing Lynn Marino」(1971年)というCDがあるんですが、このアルバムの中で歌っておられます。
CDのジャケット裏のライナーノーツによると、録音当時19歳で、12歳から16歳までの間、地元のクラブなんかのショーに出ていたとか。
この人の声が、「どこから出してるの、それッ」という感じなんですよ。ユニークな声質でね、これまでジャズ・ボーカルとしては聴いたことがない声ですね。
タレントの「金田朋子」か「YOU」の声って言うと、想像できます?
彼女らが歌うとこんな感じになるんですかねえ。
変わった声と言えば、前にリサ・エクデールの記事を書きました。 www.kokochiyoi-blog.com
彼女も、変わった声質でしたけど、リン・マリノの声はそれ以上かと。
私の大好きな曲の一つである「What are you doing the rest of your Life」も収録(5曲目)されているんですが、アーチー・シェップのサックスを聴いた後で、このアルバムのモノを聴くとですね、ガラガラと何かが崩れる感じさえします。
6曲目には、あの「Feelin' Good」も入ってます。これは、結構ヒットしたらしい。
あの、マイケル・ブーブレのドラマティックなイメージの曲が、別物になるのですねえ。
いやー、世の中には、いろいろあります。面白い。
ジャケットが暗くて良くわからないですけど(LP版のジャケットだともう少し明るいようです。)、とても十代には見えないですね。
ちなみに、アルバムの主の「フランク・カニモンド」(Frank Cunimondo、1934年生れ)は、アメリカのピアニストで、現在もご健在のようです。
ということで、「どこから出てるんだーというような声が妙に心地よいぞよ、リン・マリノ」、特に「Feelin' Good」は、本当にFeelin' Good、という話でした。
でわ、また。