コンピレーション・アルバムってありますよね。「何らかの編集意図によって既発表の音源を集めて作成されたアルバム」などとネット上では書かれています。
今まで聴いたことのないミュージシャンの曲を聴いてみようと思うときに、ひととおりテーマに沿って集められているので、重宝していて、良く聴きます。もし気にいった曲があれば、オリジナルが収録されているアルバムを探すことになるので、二重になってもったいないという気持ちもありますが、心が渇望するときは、致し方ないでしょう。そんな、大層なもんでもないですか。
で、そうしたコンピレーション・アルバムって、最近やたらと出ているような気がしませんか。出てますよね。CDが売れないせいでしょうかねえ。ゼロからオリジナルを作るよりは当然時間もお金もかからないんでしょうし、ターゲットも絞りやすいってことなんでしょうか。それでいいのか!と言いたい気持ちもありますが、まんまと、乗っかってそういうCD買っちゃってる自分もなんだかなあという感じですね。
さて、そういうアルバムの中に「PianoJazz」というシリーズがあります。
こんなやつね。
「PianoJazz」が2008年、「PianoJazz2」が2010年、「PianoJazz3」が2013年と3枚出ているんですよ。
ジャズピアノで新しいミュージシャンを見つけたい
という渇望により手を伸ばしたわけですね。するとですね、「2」の中に、「Tidvis」という曲がありました。「2」の1曲目なんですが、これが良かったのです。
「エンリコ・ピエラヌンツィ」(Enrico Pieranunzi)のような旋律が心地よかったのであります。クレジットを見ます。演奏するのは、「Maj-britt Kramer Trio」とあります。
全く聞いたことがないグループ名です。新しい出会いです。
「Maj-britt Kramer Trio」とは、どんなトリオなのか。わくわくしてきました。
Maj-Britt Kramerは、デンマークのピアニスト。1963年生れ。女性です。
Jens Skou Olsenは、デンマークのベーシスト。1962年生れ。男性です。
Benita Haastrupは、デンマークのドラマー。1964年生れ。女性です。
つまり、デンマークのトリオですね。ピアノとドラムとベースの普通のトリオですが、女性が二人というのは、珍しいのだとか。
そう言われれば、思い当たらない。なるほど。でも、だから、何って言う話ですよね。
演奏聞いてて性別なんの関係もないですもんね。
「Tidvis」が収録されているアルバムは、「Trio」(2008年)だとわかりました。
Benita Haastrup & Jens Skou Olsen Maj-Britt Kramer Calibrated 2008-04-28
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新しい出会いは、当りでした。
そしてですね、「Tidvis」。意味が分からなかったのですが、デンマークのトリオだというので、その辺から調べるとですね、単語の意味は、時々とか断続的にとかいう意味だというのがわかりました。
「新しい出会いは、混成ジャズトリオ」のMaj-britt Kramer Trio。そしてその曲は、とても心地よかったというお話でした。
でわ。また。