先日、図書館で
全集本を借りました。
ミラン・クンデラの
「存在の耐えられない軽さ」
を読んでみようと
図書館へ借りに行ったんです。
耐えられないくらい軽いのは、
オマエだろって?
誰スか、そんなホントの事言うの!
ところが図書館には、単行本はなく、
全集に収録のモノしか
なかったんですよね。
冒頭の文は、だからなんですが、
借りてびっくり!
というか、書架から取り出して
手にしたときに
既にビックリだったのですけど。
どこが、かというと
本の天ですね。
こうなんですもん。
集英社ギャラリー世界の文学
っていう全集なんです。
発行は1989年から
1991年の配本で
全20巻ですね。
20巻全部の天に
このような装飾が・・・。
箱入りで、この巻、
12巻の箱の装画は
銅版画家の山本容子さんでした。
価格をみると当時で、
一冊4,300円もしてたんですね。
しかもこのときの消費税は
まだ3%だったようです。
いやあ、30年前って
遠い昔のようですが
既に消費税が導入されていたんですね。
高い本だけあって
作りはしっかりとしています。
サブタイトルが
「ドイツⅢ、中欧、東欧、イタリア」
となっておりまして、
カフカ、ムージル、ゴンブロービッチ、
シュルツ、クンデラ、モラヴィア、パヴェーゼ
といった作家の名前が並んでおりますが
カフカとクンデラしか知りません。
せっかくですから、
読んではみますけど・・・。
読むというか眺める、というのが
正しいかもしれませんな。
何回か借り直さないと
読破はできそうにないです。
こんな体裁に凝った本て
今はもうないんでしょうね。
本を読んで内容に感動した
という話ではなく、
借りた本の体裁に感動した
という話でした。
なんやそれ(笑)。
まあ、ドイツでは
一度は数のうちに入らない
(Einmal ist Keinmal)らしいので、
今回の話も無かったのと同じです。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうごさいます。