前に、ブラッド・メルドーのアルバム「Day is Done」の話をしましたよね。
このアルバムでは、色んな人の楽曲をカヴァーしていますよという話をしたのですが、タイトル曲「Day is Done」については、ふれませんでした。今回は、それについて。
実は、「Day is Done」も、メルドーのオリジナルではなく、ニック・ドレイク(Nick Drake)と言うシンガーソングライターの曲だったんです。
ビルマ生まれのイギリス人シンガーソングライター。数奇なものを感じますね。
詳しくは ニック・ドレイク - Wikipedia をご覧ください。
それでも、物足りない方は、こちらを。
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ウィキペディアにあるとおり、3枚のアルバムを残しています。
Five Leaves Left(1969年)、Bryter Layter(1971年)、そしてPink Moon (1972)です。品が少ないのは、やはり彼が1974年に、26歳で亡くなっているからなんでしょうね。彼の死後、未発表作品を集めて、いくつかのアルバムがリリースされているのも、ウィキペディアにあるとおりです。そして、多くのミュージシャンが、彼を評価し、彼の作品をカヴァーしています。
「Day is Done」は、そんな中の1枚目、「Five Leaves Left」に収録されています。
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メルドーがカヴァーしている「River Man」という曲もこのアルバムに収録されています。
また、このアルバムは、ローリング・ストーンズ誌の選ぶオールタイムベストアルバム500の283位に選ばれています。
ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイムベストアルバム500 | MUSICANDY
彼のアルバムは、いずれも、ストリングスのきれいな、「ポップ・フォーク」という感じがします。何かに例えるのがいいのかどうかは、わかりませんが、サイモン&ガーファンクルっぽい気もします。そうでないとしても、どこかで聞いたような印象が残って、何か懐かしい気持ちになりますね。どうしてなんでしょう。
いったい、メルドーをはじめ多くのミュージシャンは、彼の何処に惹かれたのでしょうねえ。
ニック・ドレイクについて書いてあるサイトは意外と多いのです。僕が知らなかっただけで、彼が決してマイナーな存在ではなかったんだということがわかりました。
で、そんなサイトの中に、「ジャジーなテイストをもったポップ・ミュージックが流行っているが、その中でニック・ドレイクの名前を目にする機会が増えている。」という記述がありました。何年か前の内容なので、今、そうなのかというのは、何とも言えませんが、ドレイクの音楽にもそういうところがあるということなのかなあ。
この世を去っても多くのミュージシャンに影響を与えているドレイクの「Day is Done」は、心地よいですねという、お話でした。
でわ、また。