リッチー・バイラークというピアニストの話をしたばかりですね。
そして、ブレイキーのモザイクの話もしたばかりですね。
この2つが実は繋がっているんですよ。
どう繋がっているのかというとですね、結論を先に言いましょう。
リッチー・バイラークの弟子ともいわれる「スベン・ベルグマン」(Sven Bergmann)のトリオ作品「モザイクス」(Mosaics、2010年)というアルバムの話です。
ほぼ、直結でしょう?
無駄な伏線がないというのは、ある意味、心地よくないですか?
そんなことはない?
ああ、そーすか。ノリ悪いっすね。
うそですよ。そんなこと思ってませんよ。
さて、アルバムの話に戻りましょう。
いきなりの「酒とバラの日々」(DAYS OF WINE AND ROSES)というスタンダード・ナンバーで、ハートはガッチリ鷲掴み(表現がダサいですけれど、ほんとにそうでした。)みたいなインパクトでした。
なるほどと思わせる、クリアでキレのある音作りが好印象です。
師匠と同じく、クラシックをベースにした(と私は思っている)透明感のあるアレンジは、いかにも心地よいと思うのです。
前出の曲以外は彼のオリジナルなのですが、それらの曲もスタンダード・ナンバーに勝るとも劣らない。
元気目のナンバー(2曲目とか5曲目)もあって、1曲目の印象をすべての曲に求めると、ちょっと残念かもしれませんが、全体としての透明感や端正さには、何の変わりもない仕上がりだと思います。
ブラッド・メルドー(Brad Mehldau)好きな方なら、気に入るような気もします。
雰囲気が似ているように思うんですがね。
- アーティスト: Sven Bergmann Trio
- 出版社/メーカー: Acoustical Mind Records
- 発売日: 2018/05/01
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私は6曲目の「Nocturnal Elegy」が好みですね。
でわ、また。