乗鞍岳ってありますよね。
最高地点の剣ヶ峰は
3,026m。
日本では19番目の
高さです。
もっとも、1番目の
富士山を除けば、
あとはすべて
3,200m以下ですから
結構な高さです。
ところが、車で行ける
畳平の標高は、2,702m。
標高差はわずか300mです。
1時間半ぐらいで
憧れの3,000mオーバーの
世界に行けるわけですね。
昔は、畳平までは、
自家用車で行けたのですが、
2003年から
マイカー規制が始まり
今は、朴の木平から
バスに乗らないと
行けません。
規制前に頂上まで
登ったことがありますが、
今回久しぶりに
行ってきました。
数えると17年ぶり?
バスターミナルは
実はスキー場の
駐車場にあります。
9時前だというのに、
もう暑い。
8時50分発の
バスは満員でした。
運賃は、
朴の木平からですと、
往復2,300円でした。
5分後に臨時便が出るとの
アナウンスがありましたね。
いい日ですもんね。
国道から
乗鞍スカイラインに入ると、
まもなく
車窓から北アルプスが
見え始めます。
写真に写っているのは、
笠ヶ岳でしょうか。
槍ヶ岳、奥穂高、
西穂高なども見えましたね。
そんな風景を楽しんでいると
45分で畳平に到着です。
後ろに座っていたので
ちょい乗り物酔い気味に。
しかしそんなモノは
空の青さでどこかに
飛んでいっちゃいましたね。
鶴が池を眺めながら、
さっそく登り始めます。
肩ノ小屋までは、
車も通行可能な、
歩きやすい道です。
40分ほどで、
肩ノ小屋に到着しました。
ここまでは、まあ、
大丈夫です。
ここからですねえ。
急に足元が悪くなります。
こんな感じですね。
一歩一歩、確実に
歩いていきましょう。
30分も歩くと、
肩ノ小屋は、はるか下の方に
なってしまいました。
あと少しです。
と言いうものの、いやー、
まだ結構あるなあ。
人が小さいぞ。
写真の凹部が、
乗鞍岳の由来である
鞍の部分ですね。
この鞍まで登ると
ようやく権現池が、
見えてきます。
ここまで来ないと、
この池は見えません。
そしてこれが見えたら
もう少しです。
ここからだと
頂上も目近に見えるんですよね。
先っちょに、
構造物が見えますね。
目標はソレです。
ここでもっとゆっくり
休みたかったのですが
すごく風が通る場所で
寒いくらいなのです。
なので
悲鳴をあげる身体に
鞭を入れます。
びしっ!
必死に残る行程を
うごめいている姿を
想像ください。
とても写真なんぞを
撮っている余裕は
ありませんでした。
着いたー。
畳平を出てから
およそ90分でした。
まずは、
乗鞍本宮頂上本殿で
お参り。
基準点だ。
人でごった返しています。
標高3,026mという看板前は
記念写真を撮ろうとする人たちが
長蛇の列をなしていたので、
諦めました。
すぐに本殿裏の
スペースに移動しました。
南から東にかけての
眺望です。
奥に見えるのが御嶽山。
左にパンします。
さらに左に。
そしてさらに左に。
なかなかですよねえ、これは。
実は、この場所から
富士山が見えるらしいのですね。
探しましたが、
よくわかりません。
どうもこちら方面のようです。
先ほどのパノラマ写真の
3枚目の左側の部分です。
ネットで検索すると
いやー、あるんですね富士山が
どれかを載せてあるサイトが。
あ、山頂は
バリサン(もはや死語)ですからね。
おおっと!発見。
これのようだぞ。
うっすらと見える
山の影!
そうだと言われれば
そうかな、
という程度ではありますが。
冠雪していれば
分かりやすいのかも
しれませんね。
北の方に目をやれば、
北アルプスの山々が
見えますね。
特徴的な槍ヶ岳から
穂高の山々。
雪渓の下は
上高地です。
満足です!
後は、疲労の溜まった
足腰に気を使いながら
ゆっくり下山です。
目の前で
滑落しかけた方や、
転倒した方を見てますので、
慎重に、ですね。
帰り道は少し余裕があったので、
高山植物をいくつか、
写真に納めることができました。
コウメバチソウです。
イワギキョウ。
イワツメクサ。
トウヤクリンドウ。
天気にも恵まれ、
有意義な1日を
過ごせました。
でわ、また。