先日、恩田陸さんの「三月は深き紅の縁を」を読んだという話をしました。
わたスの場合、小説を読んでいて、その中に出てくる本や音楽、はたまた植物が印象に残って、それを探し求めるなんてことがよくあるんですよね。彼女の小説の場合は、それが本であることが多いのですが、今回は音楽もありました。
「三月は深き紅の縁を」の4つ目のストーリー「回転木馬」の話の断片の中で、とある喫茶店で主人公がフィル・ウッズの「ソング・フォー・シジフォス」をかけてもらうというシーンがあります。ちょっと、というか、かなり気になりました。
フィル・ウッズというのは、アメリカのサックス奏者で、モダンジャズの父「チャーリー・パーカー」の後継者と言われた人です。あのビリー・ジョエルのヒットアルバム「ストレンジャー」に収録の「素顔のままで」に参加していたのは有名な話ですね。
1分辺り、2分辺りのワンフレーズ、そして3分辺りからの30秒、4分辺りからラストのフェードアウトまでと、彼のサックスが存分に聴けますね。
わたス、フィル・ウッズは何枚か持ってますけど、「ソング・フォー・シジフォス」ってのは知らなかったもんで、つい調べてしまいました。すると、フィル・ウッズの1978年リリースのアルバムに「Song for Sisyphus」というのがありましたね。このことでしょうか。
「Sisyphus」は、ウィキペディアによれば日本語表記で「シーシュポス」(シシュポス、シジフォス、シシュフォスとも)と表わされるギリシャ神話の登場人物です。2度も神々を欺いた罰により、大きな岩を山頂まで運べと命令されるのですが、ソコは神々の課した罰です。すんなりとは終わらないんですね。運び終わわろうとすると、岩は下まで落ちてしまい、また初めからこれを繰り返させられたということですよ。
そんな、あまり褒められたもんでもないいシーシュポスをタイトルに入れた曲を、フィル・ウッズはなぜ作ったんですかね?いいんですケド別に(笑)。
こんな曲でした。
このヴァージョンは1978年リリースのアルバム収録のモノではありませんが、聴くにはこっちの方がイイかなと思いましたので・・。
先ほどの小説の場面では、アルバム「Song for Sisyphus」はCD化されていないので手に入れられないとか主人公に言わせていますが、今はリリースされているようです。
おかげでまたコレクションが増えてしまいました。
ほかにもねえ、「ライツヴィル」「真っ白な噓」「スリーピングマーダー」「黒死舘」「コレクター」などなど、気になる書名が並んでましたね。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうごさいます。