「トーマス・クラウン・アフェアー」という映画があります。1999年公開でした。
主演はピアース・ブロズナン。言わずと知れた5代目007、ボンドの人ですよね。
そして、この映画は、スティーブ・マックィーン主演の「華麗なる賭け」(1968年)のリメイク版です。
この映画の中で、ニーナ・シモン(Nina Simone)の曲が使われています。
どこかで、聞いたような話だなと思ったアナタ、大変すばらしい記憶力の持ち主です。
「Sinnerman」という曲で、主人公のトーマス・クラウンが美術館で盗んだ絵を返そうとする場面で流れます。
Wikipediaによるとアフリカ系アメリカ人のトラディショナルなスピリチュアル・ソングだと言われているとのことです。
1950年代に録音されたものがいくつかあるようですが、ニーナ・シモーヌが、これをロングヴァージョンにして録音し、その後にいたっては、たくさんの人にカヴァーされているとのことでした。
私が聴いたのは、その、ニーナの「Pastel Blues」に収録されているもので、10分超のロング・ヴァージョンです。これが一番有名だということなので、私が耳にするのも当然かもしれません。
たくさんの人にカヴァーされているといっても、板になっているのは、余りお目にかかったことがありません。私が知らないだけといわれれば、そうなのですが。板として知っているのは、「16Horsepower」というグループの「Folklore」に収録されているものぐらいですか。
そう思っていたらば、アメリカのTVドラマ「Lucifer」で主人公のLucifer Morningstarが、season 1 episode 6で、思いっ切り歌っているみたい。これはこれで、なかなか良いなと思います。
sinnermanというのは「悪いやつ」とかいう意味らしいです。
スピリチュアル・ソングというからには、何か、教え諭すような内容が歌詞に含まれているのでしょうが、はてさて、それは解りかねるところです。
ただ、意味は解らなくても、リズムと音としての言葉が、聴くものに何か大きなエネルギーを与える曲だなあと思います。
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映画も面白いですよ。
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「トラディショナルなものというのはすごいなあ」という話でした。
でわ、また。