この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング、のつもりがガーデニングがメインになっています。

恩田陸とヘンリー・ジェームズのねじの回転

恩田陸さんの作品に「ねじの回転」

というのがあり、

ヘンリー・ジェームズの作品にも

同名の作品がある

という話をしたことがあります。

www.kokochiyoi-blog.com

これまた以前に、

「終わりなき夜に生まれつく」

という恩田さんの作品と

アガサ・クリスティーの作品は、

同じウィリアム・ブレイクの詩に

インスピレーションを得ている

という話をしたことがありましたが

こちらのタイトルにも、

そういう関連があるんだろうか

ということなんですね。

ねじの回転(新潮文庫)

ねじの回転(新潮文庫)

 

 

ジェームスの「ねじの回転」は、

図書館で探したのですが

検索システムではヒットせず

見つけられませんでした。

じゃ、買おうかと思った矢先に

実は、図書館にある

「筑摩世界文学大系」の49、

ジェイムズの巻に「ねじの回転」が

入っているのを知り、

こちらを読みました。

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図書館によっては、

こうした掲載作品を

一つずつ検索できるように

してあるところと、

そうでないところがあるようです。

この巻にはほかに、ある婦人の肖像、

デイジー・ミラーの二つが

おさめられていました。

これらも、このタイトルの

単独の書籍がなければ

この図書館には「ない」ことに

なるんでしょうね。

どっちにしろ、

読みませんでしたけど(笑)。

 

だって、ポイントも小さく

三段組みなんですよ。

見ただけで気力を吸い取られます。

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ねじだけで十分です。

 

話を戻しましょう。

わざわざ同じタイトルを

小説に付けたのですから、

なにがしかの影響というか意図とかが

作品に反映されているのではと

思うじゃないですか、普通。

 

で、結局は

「終わりなき夜に生まれつく」

のような関係性というのは

見つけられませんでした。

 

強いてあげるなら、

ジェイムズの「ねじの回転」は、

手記を書いた者の視点でしか

現実が見えない、

つまり本人が気にしない

あるいは把握しない事実は

わからないというところと、

恩田陸の方では、シンデレラの靴が

不一致とみなさない事象は

例え歴史と違っていても無視される

というところの、

不合理さというかそういうとこ?

と思わないでもなかったのですが、

無理矢理ですよね。

求めたい結果が先にあるから

いくら考えてもダメですね。

うーん。

 

でわ、また。

最後までお読みいただき、

ありがとうございます。