1996年に、「情熱」という曲の大ヒットにより、その名が知られるようになった「UA」。このシングルを含むファーストアルバム「11」も大ヒットし、その後も、独特の雰囲気(僕の感覚でね)を持つ作品をリリースしてきました。
ジャンルにとらわれない、幅広い作風は、ある意味、ファンを選ぶようなところもあって、最近は、デビュー時ほどの勢いはないようですが、某国営放送で、歌のお姉さんとして活動してたりもするのです。そこは、やっぱり、すごいですよね。
ファーストアルバムは、当時、今でいうヘビーローテーションで聴き込んでいましたが、その後のアルバムはあまり、聴いていませんでした。つまり、僕も、選ばれなかったファンの一人ということになるのでしょう。
それなのに、また、なんでUAを話題にするのかというとですね、菊地成孔(きくちなるよし)というジャズサックスプレーヤーの、「THE REVOLUTION WILL NOT BE COMPUTERIZED」(2007年)というアルバムをたまたま聴いたからなんです。
またまた、話が繋がらないですね。
実は、その時に菊地成孔とUAの「Cure Jazz」(2006年)というアルバムがあるというのを知ったからなのでした。興味を引いたのは、スタンダードジャズアルバムと紹介されていたのと、UAというクレジットですよね、やっぱり。
ところが、僕が聴く限りは、スタンダードジャズなどでは無い、いや、無いのではないかなあと、思うんです。かなりの曲者だと、感じるのです。やっぱり、UAだ。
相変わらずの世界観なのですが、でも、そーっと、BGMとして流しておくと、雰囲気がイイです。なので、どの曲がということなく、アルバム全体がまあ、そう言う意味で良いということになるんでしょうか。ボリュームは小さめで。
強いてあげるなら、6曲目の「嘆息的泡」、7曲目の「Luiza」ですか。
確かに、これは、スタンダードのジャズボーカルとして聴いても違和感はないと思います。
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ところで、菊地秀行というSF作家がいるんですが、ご存じでしょうか?
成孔はその弟さんなのです。先ほどの菊地成孔のアルバムを聴こうと思ったのは、この作家の弟だと知ったからなんですよね。
魔界都市シリーズはしっかりと読んでたりして。
菊地秀行からUAへの繋がりで、「Luiza」はよいぞ、という話でした。
でわ、また。