「Undercurrent」というと
ビル・エヴァンスとジム・ホールの
デュオ・アルバムしか
知りませんでした。
ハードロックしか
聴いていなかった頃に
たまたま、水に浮かぶ
女性のジャケットが
気になって
買った覚えがあります。
こういう形式の
音楽があるんだなあと
その時、思いました。
インタープレイって
いうんだそうですね。
その後、随分してから
同じタイトルの
別のアルバムがあることを
知ります。
それが、
ケニー・ドリューの
「Undercurrent」でした。
ケニー・ドリューにとっては
ブルーノートでの
2作目のリーダーアルバム です。
そして、ブルーノート最後の
アルバムとなります。
なぜなら、彼はこのあと
ヨーロッパへ移住してしまうからです。
ケニー・ドリューという
ピアニストは大好きなんですが、
その移住先のヨーロッパで
ペデルセンと組んだトリオの
アルバムしか聴いたことは
なかったのですね。
ビル・エヴァンスのアルバムが
1962年のリリース、
ケニー・ドリューのアルバムが
1961年といいますから
タイトルに関して言えば
なにか微妙な感じです。
水面下の見えない水の動きを
想像させる音楽なのかと思いきや
フレディ・ハバード(tp)、
ハンク・モブレー(ts)という
ホーン2本を前面にした
ハードな1枚でした。
こういうのを
ハードバップというんだ
と教えてもらいました。
教えてもらいましたけど
いまだによくわかっていません。
ま、それは置いておいて、
アルバム「Undercurrent」の
1曲目「Undercurrent」を
聴いてみましょう。
どうでしょう?
何という疾走感でしょうか。
最初の時は、変な心構えで
聴いたものですから
「???!」っていうような
印象だったのですが、
今ではこのアルバムを聴くたびに
体が元気になります。
つい先日も、2曲目の
「Funk-cosity」をヘビロテしながら
7kmもウォーキングを
したばかりです。
どうです?
5分15秒辺りからの
ピアノソロが心地良いです。
ミディアムテンポで
6km/hのペースで歩くのに
ちょうどいいですよ。
※ ※ ※ ※ ※ ※
「Undercurrent」 というと
「底流」とか
「表面には現れない暗流」いう意味で
転じて心の奥底に流れる感情という
意味にも使われるようです。
このアルバムの
「Undercurrent」ってのは
どういう意味なんでしょうねえ。
でわ、また。