佐野広実さんの
「わたしが消える」、
読みました。
あ、間違いました。
タイトルの意味は、
小説の最後で明らかになります。
MCIという軽度認知障碍
と診断された元刑事が、
認知症の老人「門前さん」にまつわる
秘密に迫っていく、
というものです。
警察内部の闇と
それに抗って警察を追われた
主人公との戦い、という設定には
既視感がありますが、
記憶の不確かさや
体力の衰えを感じながら
少しづつ真実に迫っていく主人公の姿に
自分の現状がだぶって、
妙に感情移入してしまいました。
もっとも、主人公のような
行動力はありませんけどね。
ただの小心者ですから。
一日で読み切ってしまいましたので、
読みやすかったのは間違いないと思います。
認知症ですべての記憶を
失ってしまったら
後に何が残るんでしょうか。
小説の最後にも書かれていましたが、
とても気になるところです。
是非どうぞ。
でわ、また。
最後まで、お読みいただき、
ありがとうございました。