「手嶌葵」といえば「ゲド戦記」の「テル―の唄」ですよね。
あるいは、「コクリコ坂から」の「さよならの夏」を知ってる人も多いですかね。
「さよならの夏」の方は、「森山良子」Ver.を実際に聴いていた世代なので懐かしかったのですが、独特の空気感というか、透明感のある彼女の声にあってますよね。
で、それぐらいの曲しか知らなかったのですが、映画音楽とかジャズが好きだという話を耳にしたので、彼女のリリースしているアルバムを調べてみました。
そうしたら、映画音楽をカヴァーしたアルバムを何枚か出されているんですね。
そんななかで、彼女のアルバムとしては3枚目の「The Rose 〜I Love Cinemas〜」(2008年)というアルバムを選んで聴いてみました。
収録曲の中に、映画「ロミオとジュリエット」の「What Is A Youth?」があったので、ちょっと気になったからなんですケド。
映画は、流石にリアルには見てませんよ。ただ、映画雑誌なんかで「オリビア・ハッセー」が話題になっていたのと、この曲はラジオなんかでよく流れていて、気に入っていたのです。確か15歳ですぞ、彼女、その時。
で、
全9曲(同じ曲のヴァージョン違いが1曲あるので、実質8曲)で、他のジャズ・シンガーも歌っている「Moon River」や「Calling You」もあります。
彼女の声質がすべてなんでしょうねえ。高く透き通った、飾りのないストレートに伸びる声(良くわからないですケド、思いつく言葉を並べてみました。)が、いいです。
自然にある音というイメージが湧きますね、彼女の声は。
川辺や草原で聞こえる音といってもいい気がします。
あとね、「サ行」の発音、すごおく、きれいだと思うんですが、どうでしょう。
それぞれ収録曲を聴いてみて、再度、思ったのですが、やはり「Moon River」、「Calling You」あたりは、いいですね。原曲の良さというのもあるんでしょうね。
「Calling You」は、珍しいところ?では元スピードの島袋さんが、「Coco d'Or」というアルバムでも歌ってました。アレンジの違いもあって(島袋版はスピード感がある(笑))比較はできないんでしょうけど、手嶌版に一票というところでしょうか。
- アーティスト: 手嶌葵
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: CD
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と、言っておいてなんなんですが、このアルバムでは、昔年の想いの強さから「What Is A Youth?」が心地よいぞー、としましょう。
あとで知ったのですが、彼女が、歌の世界に入るきっかけになったのが「The Rose」らしいですね。アルバム・タイトルなわけかー。
「川辺や草原で聞こえる音に近い自然な心地よさ」が、手嶌葵の声にはあるぞ、という話でした。
でわ、また。