ちまたで話題の
ルシアン・ベルリン。
掃除婦のための手引き書、
読みました。
カッコいい装丁だと思います。
実はこの装丁は、あの
「月とコーヒー」の
吉田篤弘さんの会社の
手によるものだったんですねー。
表紙は著者の写真ですが
美人ですよねえ。
雰囲気あります。
カバーの折り返しのところに
著者の来歴が書かれていましたので
ちょいと引用しておきますと
1936年々アラスカ生まれ。鉱山技師だった父の仕事の関係で幼少期より北米の鉱山町を転々とし、成長期の大半をチリで過ごす。3回の結婚と離婚を経て4人の息子をシングルマザーとして育てながら、高校教師、掃除婦、電話交換手、看護師などをして働く。いっぽうでアルコール依存症に苦しむ。20代から自身の体験に根ざした小説を書きはじめ、77年に最初の作品集が発表されると、その斬新な「声」により、多くの同時代人作家に衝撃を与える。90年代に入ってサンフランシスコ郡刑務所などで創作を教えるようになり、のちにコロラド大学准教授になる。2004年逝去。
で、あります。
さて、読んでどうだったのと問われると
どうなんでしょうね、と思っちゃいます。
何も感じなかったわけではないけれども
どう話していいかわからない、みたいな。
ネット上の書評などを拝見しますと
多くの方が
著者が体験した日常を文章にしただけと、言ってしまえば本当にそれだけだが、なぜかどの話も味わい深く感じて、
なぜかほっとする。
みたいなことを書かれていますね。
そういわれてみれば、そうだったなあ
と思えてくるのも確かです。
翻訳者の方がどうとらえたのか
感じたのかというところも
大きいと思いますし、
当然その辺をきちんと伝えようと
努力なさっているはずですもんね。
それをはっきり
受け止められたのかというと
はなはだ疑問だ、ということに
なるんでしょう。
翻訳者が最初に
彼女の作品を読んだ時に
実際にそこにいるような、
あるような生々しさを
感じ取れたというようなことを
書いておられます。
なんとなく、その辺は
ああそうだったかもと、
思えますね。
つまり疑似体験というか。
そういった印象を受けるのは、
これもネットで拾い読みした
この本の翻訳者と
斎藤さんという別の翻訳家の
対談にもあった、
細かな描写(対談では
ディテールと書かれて
いましたが)のお陰と
いうことなのでしょうか。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうごさいます。