飛ぶ孔雀というのは、
2019年の日本SF大賞を
受賞した山尾悠子さんの本です。
この方失礼ながら
存じ上げませんでしたが、
帯には伝説の
幻想作家とありましたので、
手に取ってみたのです。
幻想作家と言えば、
中井英夫さんが
思い浮かびますのでね。
そしてまた、幻想小説というと
どうしても私には
難解なイメージが
付いてまわるのです。
本来なら、そのまま
手に取った本を元の位置に
戻すところですが、
そのことよりも
表紙を飾っていた「装画」に
目を奪われました。
小さな印刷ですけれども
その精緻な描き込みようが
伝わってくる気がしたのです。
清原啓子さんという銅版画家の
「絵画」という
作品だということでした。
清原啓子さんは1955年に
八王子市に生まれ、
その緻密な描写、
特異な幻想性によって
独特の作品世界を生み出し
将来を嘱望された方ですが、
31歳の若さで急逝しています。
八王子市夢美術館に
作品が収蔵されている
とのことですが、
実際に訪れるには
いささか遠いですね。
ですが、いつか、
行ってみたいと思います。
さて、本の方はというと、
やはりか、というくらい
とっつきにくい文章でした。
読み進めると慣れてはくるのですが
いつものスピードでは
読めませんでしたね。
気力の充実したときに
ゆっくりと読み直してみますか。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうごさいます。