ジャズの曲に
「危険な関係のブルース」
という曲があるんです。
タイトルはもう、聞いただけで、
アダルトな感じですよね。
初めてこの曲を知ったときは、
タイトルの意味がわかりませんでした。
実は、「危険な関係」という
おフランスの映画があって
そこからきているんですね。
後で知りました。
「危険な関係」というのは
あのジャンヌ・モローが出ている
映画なんですね。
ご存じない方のために書きますと、
ジャンヌ・モローというのは
「死刑台のエレベーター」とか
「雨のしのび逢い」などに
出演していたフランスの
有名な女優です。
晩年ではリュック・ベッソンの
「ニキータ」という映画で
主人公の教育係も演じてました。
これも、後から知ったのですが、
そう思って観てみると、確かに
面影がある人が出ています。
若いモローを見るのは
さらにその後でしたけどね。
話がそれましたが
個人的には「危険な関係」の
ストーリー的にはあまり好きでは
ありません。
しかしながら、ブルーレイの
4Kリマスター版の表には、
ジャズの名曲とシャネルが彩る
恋愛映画の金字塔
とあるように、
音楽的には興味のある映画なんです。
この映画のテーマとして
バックに流れているのが、
冒頭の「危険な関係のブルース」
なんです。
これって、実は
曰く付きの曲らしいですね。
デューク・ジョーダンの作なのですが
サントラは、ジャズメッセンジャーの
名義で出されていて、
ジョーダンの名前はどこにもなく、
印税もなにも入ってこなかったと
いうのです。
権利関係を騙し取られてしまった
という話らしいですね。
原題は、「No Problem」といいますが、
ちっとも「No Problem」では
なかったんですね。
皮肉なものです。
サントラ版
1962年に出されたデューク版
こちらのジャケットの裏面に
ジョーダンこそが、この曲の
作者だと書かれているんだそうですよ。
興味深いのは、
1960年のジョーダンの
リーダーアルバム
「Flight to Jordan」にも
この曲が収録されていることですね。
タイトルは「Si-Joya」として・・。
タイトルがそうなった経緯は
わからないですが、
先程の話と無関係ではない気がします。
これは、スペイン語らしく
「Si」は「はい」、「Joya」は「宝石」
という意味のようです。
「そう!宝石さ!」と解しても
いいような気がします。
それだけ大事な曲だという想いが
あってのタイトルなのですかねえ。
私が最初に聞いたのは、
ジョーダンの1973年のアルバム、
「Flight to Denmark」に
収録のモノでしたので、
その辺のことは
知らなかったですけどね。
いやあ、やっぱりこれが一番ですね。
ジョーダンはピアニストですもんね。
フライト・トゥ・デンマーク
Flight To Denmark
- アーティスト:デューク・ジョーダン・トリオ
Duke Jordan Trio - 出版社/メーカー: THINK! REOCRDS
- 発売日: 2017/04/19
- メディア: CD
でわ、また。