ボウズの男・・・。
釣りは好きだが、
釣果があった
ためしがなかったという
かわいそうな男。
そんなボウズの男の
釣り日誌です。
・・・・・・・・
いやー。
継続は力ですねえ。
あの、ボウズの男が、
ついに、結果を出しました。
「あー、疲れた。眠い。」
「どうだったのかな?」
「・・・。眠い。」
「ボウズか?」
「・・・。」
ダメだった雰囲気を
醸し出そうとしてはいますがね、
ピンときましたね。
クサい芝居です。
「まあ、ゆっくり休んではどうかね。」
そう言い残すと、
ボウズの男には目もくれず、
外に出ました。
玄関先に停められている
車のハッチを開けると、
クーラーボックスから、
「ブーン」という、
エアーポンプの作動音が・・・。
釣った魚を活かしておくために
ボウズの男は、こんなものまで
調達していたのです。
間違いないですね。
そうまでして持ち帰るものとは。
つまり釣果はあったのです。
問題は中身ですね。
まあ、目的のブツで、
間違いないでしょう。
何事もなかったように、
ボウズの男に問いかけます。
「釣れたんだね。」
「え、見たのか。」
「見なくてもわかるやん。」
ウソですけど。
「まあ、イカとカサゴ。本命ですわな。」
先ほどとは打って変わって、
満面の笑みです。
「良かったやん。」
「初めて、師匠を上回った。」
「ほう!それはすごいやん。」
「師匠、最少得点だったから。」
「というのは?」
「師匠1ハイ、俺3ハイ。」
「なるほど。ついに師匠越えか。」
「師匠、動揺していたよ。」
「ほう。」
「ど、どの棚で釣れたのかなあ、とか」
「なるほど。もう誘ってもらえないかもね。」
「うむ。巣離れの時や。」
そうはいっても、師匠は
多いときで80ハイあげたといいますからね。
スゴイですね。
で、釣果はこれ。
ヤリイカですね。
おまけにカサゴもいますね。
イカ用の餌に
食いついてきたらしいです。
「刺身で食べたい。」
「イカスミのパスタもいいね。」
「誰がつくるの?」
「・・・。」
ちなみに、ヤリイカは
「spear squid」
というようです。
槍→spear、イカ→squid
そのままですね。
え、何の関係がって?
槍って、「spear」なんでしょ。
で、一番売れたんでしょ。
え?
違いますのん。
1曲目がねエ。好きなんですねえ。
なーに言ってるか
まーったくわからんすけど。
マドンナ、すげえ。
でわ、また。