プロローグ
「I Will Wait For You」は、
おフランスのミュージカル映画
「シェルブールの雨傘」の
主題歌のタイトルです。
映画は1964年に公開されました。
監督はジャック・ドゥミ。
主題歌の作曲は、
ミシェル・ルグラン。
「シェルブールの雨傘」は、
あまりにも有名ですが、
それなりの年齢の方でも
見たっよっていう人は、
以外と少なかったりします。
若い方だと、壊滅的では
ないでしょうか。
でも、この曲は、
「あ、聞いたことあるかも」
なのではないかと思います。
それは、この曲が
たくさんの人によって、
歌われ続け、演奏されているから
なんだと思います。
メロディアスで、
涙腺のゆるむ名曲でしょう。
え、ゆるむの、わたスだけ?
シェルブールの雨傘
戦争で引き裂かれた
悲しい男女の物語と
いうことになっています。
とりあえず、
ざっとストーリーを
おさらいしてみましょう。
主な登場人物は、
この4人。
ギイ(自動車整備工)
ジュヌヴィビエーヴ(雨傘店の娘)
(カトリーヌ・ドヌーブ)
カサール(宝石商)
マドレーヌ(ギイの幼馴染)
舞台はシェルブールという港町。
ギイとジュヌヴィエーヴは
恋仲でした。
その後、ギイは戦争に
召集されてしまいます。
ギイはマドレーヌに
叔母の世話を頼み
出兵することになります。
出発前、ギイとジュヌヴィエーヴは
結ばれます。
やがて、ジュヌヴィエーヴは、
妊娠していることを知ります。
そのことをギイに伝えると
その子が男の子なら
「フランソワ」と名付けようと
手紙が届きます。
彼女はそれを喜ぶのですが、
宝石商のカサールも
実は彼女を大事に
思っていたのでした。
(カサールは以前、
ジュヌヴィエーヴたちが
困っているときに
助けてくれた人)
やがて、彼女は彼を受け入れるのでした。
一方、戦争で負傷して、
除隊となったギイが
彼女の家を訪ねると、
彼女はもうそこにいないことを
知ります。
自暴自棄になり
酒や女に溺れるギイ。
そうしているうちに
叔母は死んでしまいます。
愛想をつかしたマドレーヌも
彼のもとを去ろうとますが、
彼に懇願されて留まることに。
心を入れ替えて頑張るギイに
マドレーヌは
彼を愛するようになります。
4年後、ジュヌヴィエーブが
ギイの経営するガソリンスタンドに
やってきます。
娘の名前は、フランソワーズだと告げます。
ギイには息子がいました。
名前をフランソワと言いました。
お互いが幸せだとわかると
二人は元の生活に戻ってくのでした。
短くするつもりでしたが、
長くなってしまいましたね。
舌足らずなので、
詳しくは、
などをお読みください。
「I Will Wait For You」ってのは、
ずっと待ってますっていうことですからね。
どうなんでしょうね。
オリジナル
映画に出演してらっしゃる方々は
歌唱のプロではありませんから、
映画の歌は、アフレコだったそうです。
「I Will Wait For You」を歌っていたのは
ダニエル・リカーリという歌手でした。
もちろんフランス語です。
タイトルもフランス語ですね。
原題は「Les Parapluies de Cherbourg」
といいますが、まあ、そのままですね。
余談ですが、
ダニエル・リカーリは
この曲で有名です。
ね、聴いたことあるでしょ。
ヒットは1970年らしいです。
ジャズにおけるカヴァー
さて、長々と書いてきましたが、
ここから本編です。
いろんな人がやってます。
Nicki Parrott
ニッキ・パロットは
オーストラリア出身の
ベーシストですが
歌うんです。
冒頭のベースが彼女らしさ
ですかね。
声も艶っぽくてイイですねえ。
Holly Cole
ホリー・コールは
カナダのジャズ・ヴォーカリストです。
私は1991年のアルバム
「Blame It on My Youth」で
彼女を知ったのですが、
年取るごとに、いいなあと
思うようになりました。
Eddie Higgins
それでは、インストナンバーですね。
エディ・ヒギンズは何をやっても
ビューティフルな仕上がりに
してしまいますね。
ヴィーナス・レコードらしいというか。
安心して聴けると思います。
ピアノはいいですねえ、やはり。
Barney Kessel
それでは、ギターいってみましょうか。
バーニー・ケッセルは
アメリカのギタリストですね。
ジャズだけでなく
たとえば「ビーチボーイズ」の
レコーディングに参加したりとか
幅広い活動をしていました。
なんだろう。
私は彼のギターの音を
「奇麗」だと感じるんですね。
McCoy Tyner
また、ピアノにもどりますけどね。
こんな人まで、
この曲を弾いているとは!と
初めて見つけたときは
びっくりしました。
今まで聞いた中で、
一番ジャズしているかもですね。
いかがでしたか
いかがでしたか。
同じ曲をいろんなミュージシャンの
演奏で聞くというのは、
中々楽しいと思いませんか。
私の場合は、それを、
手元に置きたくなるんですよね。
どんどん増えていくわけです。
困ったもんだ。
でわ、また。