小松左京の文庫本を探していたら、本棚の隙間から3枚のSP盤が出てきました。通常のLPレコードとは違って、厚くて重い。大きさも一回り小さい。両面に溝があります。ビクターのが1枚、日本コロンビアのが2枚。
どの面が表かは判らないけど、タイトルは、
Blue Heaven(碧空)とI kiss your Hand Madame、演奏がBarnabas Geczy and His Orchestra ビクター
Blue Dreams(悲しき夢)とGipsy Dream Rose(夢に見る薔薇)、演奏がWailana Grass Shack Boys 日本コロンビア
A Media Luz(淡い光に)とCaminito(カミニト)、Marek Weber and His Orchestra 日本コロンビア
と書いてありました。全く知らないタイトルと演奏者です。もちろん買った覚えはありません。おそらく親父のだろうと思いますが、記憶では、僕が洋楽を聴くようになるまでは、レコードプレーヤーなんて、家になかったはずです。なんとも不思議。
ジャケットもなく裸なので、いつ買ったのかも不明です。ただ、日本コロンビアが、SP盤の販売を1962年にはやめていたというのですから、それ以前ということでしょうか。もらったんでなければね。
検索していて、参考になったのが、ここ。
資料展示の記録・解説「SPレコードレーベルに見る 日蓄−日本コロムビアの歴史」|日本伝統音楽研究センター
演奏者について検索してみると、
Barnabas Geczyは、ドイツ語のWikipediaに記事がありました。ハンガリーのヴァイオリニストで、バンドリーダーだったらしい。
Wailana Grass Shack Boysは、Wikipediaみたいな記事は検索できませんでしたが、Electric Hawaiian Steel Guiterという単語がありました。語感からハワイと関係してるんだろうなとは思ってはいたけれど、よく見るとレーベルに、はっきりハワイアンて書いてあった。詳細は聴いてみないと。
最後の、Marek Weberは、英語のWikipediaに記事がありました。ドイツのヴァイオリニストでバンドリーダーだとあります。彼のA Media Luzについては、Youtubeに投稿がありますし、「」というキーワードで日本語のWikipediaに、「1926年にエドガルド・ドナート(Edgardo Dnato)という人が発表した曲で、胃腸薬のCMに使われた」と書いてありました。へえ、そうなのか。
聴いてみると、最初の部分がそうなのかなと思えないでもない。
日本コロンビアのホームページによると、会社の名前が日本コロンビアになったのは戦後とのことですし、盤のラベルには日本コロンビアとあるので、そんなに昔のものではないみたいです。
聴いてもみたいですが、なにせ、78回転のプレーヤーは、今はありません。昔持ってた、パイオニアのPL-380は、回転数のセレクタを33回転と45回転の間ぐらいにしてやると、78回転かどうかは判りませんが、回転数があがったりしましたけれども、今のテクニクスSL-5は、そんなことはありません。残念。45回転で録音して、編集すれば、雰囲気は出るのかな。今度やってみよう。
いっそ、蓄音機を買うというのもありか。
「スタンダード プレイング レコードがあった」のでちょこっと調べてみたら、A Media Luz「淡い光に」という曲は、胃腸薬のCMに使われたことがある、というお話でした。
でわ、また。