ツィゴイネルワイゼン(Zigeunerweisen)。サラサーテというヴァイオリニストの曲です。ヴァイオリンの音をヴァイオリンらしく聴かせる、また、ヴァイオリンをドラマチックな楽器ですなーと思わせる楽曲の一つだと言えます。
ちなみに、サラサーテはフルネームで
パブロ・マルティン・メリトン・デ・サラサーテ・イ・ナバスクエス
Pablo Martín Melitón de Sarasate y Navascuéz
長すぎる!
同名の映画があります。1980年の鈴木清順監督の映画です。難解な映画でした。少なくとも、僕にはそうでした。陽炎座(1981年)とかも観たけど感想は同じ。波長が合わないんですかね。
内田百聞の「サラサーテの盤」というのが、原作なんだそうです。
いろんなヴァイオリニストが、この曲を演奏しているけれども、宮本笑里の「for」という2010年のアルバムの14曲目に収録されているものをよく聴ききます。CDとしては、それしか持ってないからなんですけど。
ヴァイオリンの音は、物悲しくて、僕の感性に合います。タンゴなんかも、バンドネオンの替わりにヴァイオリンで演奏されることが多いですが、同じ意味で心地よく感じます。
ところで、この曲も、なかなか弾くのが難しい曲のようですね。
ピチカート奏法(弦を指ではじくことによって音を出す演奏技法)などが必要とされているそうです。そういえば、ときどき、「ビン」という音が入ってます。特に7分過ぎからのテンポアップするところでは、ピンピンいってます。
余談ですが、サラサーテ本人が演奏している音源が残っていて、途中でサラサーテの声とも言われる謎の声が入っていることで有名です。聞いたことはないですが、オカルトっぽくて聞きたいとは思いません。岩崎宏美の曲でも似たような話ありましたよね。そうしたことが、前出の「サラサーテの盤」のモチーフになっているとのことです。
Sarasate Plays Sarasate Zigeunerweisen - YouTube
(3分24秒辺り)
内田百聞「サラサーテの盤」は、本人の演奏するツィゴイネルワイゼンがきっかけというお話でした。
でわ、また。