ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)言うたら、どえらい有名なピアニストやないかー。本名は、Herbert Jeffrey Hancock らしいすけど。
そんなアーティストについて、何を言おうというのか。
いやいや、この曲が好きだと言うだけです。
1960年にプロデビューしてから現在に至るまで、本当に数多くのアルバムをリリースしています。マイルス・デイビス・クァルテットのメンバーとしても活躍していました。過去10回のグラミー賞で、14個ものトロフィーを獲得しています。
作品としては、彼のデビュー作であり、大ヒットした「Watermelon Man」が収録されている「Takin’Off」とか、「Maiden Voyage」、「Head Hunters」、「Future Shock」などが取り上げられることが多いでしょうか。もっとも、グラミー賞を取っているのは、1983年の「Future Shock」以降の作品なんですね。
これらのアルバムが素晴らしいのは間違いがないのだろうけど、好きかというとそうでもないのです。ココのところが問題ですねえ。シロートですから。
で、何が好きなのかというと、オーソドックスなトリオ編成やソロのアルバムなわけなんですよね。
実は、ハンコックを聴くようになったアルバムは、1982年の「Herbie Hancock Trio With Ron Carter & Tony Williams」なんです。恥ずかしいことに(いや、恥ずかしいということでもないか)、ファンキーなイメージが強すぎて、それまでは聴いたことなかったのです。
ある夜ね、FMを聴いていたら流れていたのがこのアルバムの「A Slight Smile」です。こりゃ、いいなあ、と思ってじっと聴いていたら、ラジオがハンコックのアルバムだというじゃあありませんか。えーそうなのか、とびっくりしたのです。先入観というのは視野を狭めますなあ。
で、それがお薦めなのかって?
いやいや。今日のお薦めは、それより前の1978年にリリースされた「The Piano」であります。ハンコックのピアノ・ソロのアルバムです。いいっすよ、とても。
特にお気に入りは、5曲目の「Sonrisa」です。
アルバムは、日本だけでの発売だったようです。
で、「Sonrisa」は、「Feets don't fail me now」(1978年)の「trust me」をピアノ・ソロにアレンジしたものですね。
でも、通の人たちの間では、期待外れだとか、がっかりした人が多いのではないかとも言われていたアルバムですね。そもそも、ハンコックはソロが苦手なんではと言っている人もいるようです。そう言われれば、彼のソロってこれだけかも。
そうなんですか!
でも、僕は好きです!
ハンコックのピアノソロも聴いてみとくれ、というお話でした。
でわ、また。