この曲が心地よい!

ふと知り合った、自分に心地よいメロディー それらを紹介しています そしてときどきガーデニング、のつもりがガーデニングがメインになっています。

ムードって曲があるんですが、独特のムードがあって心地よいという話

ミロスラフ・ヴィトウス

(Miroslav Vitous)という

ベーシストがいます。

 

1966年にウィーン開催された

国際青年ジャズコンテストの

ベース部門で優勝し、

世間に知られるようになります。

 

アメリカのフュージョン・バンド

「ウェザー・リポート」の

創設メンバーとして有名ですよね。

 

ウェザー・リポートの結成は

1970年なのですが、

その年に日本でのみリリースされた

「パープル」(Purple)という

アルバムがあります。

 

アルバムに参加しているのは

ウェザー・リポートの創設メンバーである

ジョー・ザヴィヌル(Joe Zawinul)のほか

ビリー・コブハム(Billy Cobham)

ジョン・マクラフリン(John McLaughlin)

など、今から見れば

そうそうたる人たちです。

 

収録曲は次の5曲。

1 Purple

2 Mood

3 Water Lilie

4 Dolores

5 It Came From Knowhere

2曲目と4曲目以外は、

ヴィトウスの曲です。

2曲目は、ロンカーター、

4曲目は、ウェイン・ショーターです。

 

ほぼ、ウエザーリポートですね。

 

ドの曲も私は好きなんですが

その中から

2曲目の「Mood」を

聴いてみましょう。

www.youtube.com

どうでしたか?

たゆたうような、

また、音数の少なめの曲ですが、

かといって緩いのかといえば

そうではなく

ピーンと張り詰めた

緊張感のある曲ではないか、

そういう風に思います。

 

他の曲にも真剣勝負のような

緊迫感があるように感じますが、

一番好きなのはこれなのかなあと。

 

世間でも、名盤と言われています。

ところが、あまたのLPが

続々とCD化されている中で

このアルバムは未だに

CD化されていないようです。

※Discogsだと2017年にCDが出ていることに

なっているんですけどね。

 

その原因の一つとして

よく耳にするのは

ウェザーリポートでの

ザヴィヌルとヴィトスの

確執ですね。

 

当初は音楽性の一致や

お互いの才能を認め合って

バンドに参加していたのですが

初期の集団即興重視の演奏に変わって、

ザヴィヌルがファンキーな要素を

バンドに入れる為に、

ファンク・ビートを演奏するよう

ヴィトウスに要求するようになった

 ことから、二人間にズレが生じ、

次第に2人の仲が険悪なものに

なっていったことや、さらには

1973年のウェザーリポートの

3枚目のアルバム

「スイートナイター」で、

ザヴィヌルが実際に別のベーシストを

起用したりした

ことが決定的な事件となって

彼はバンドを脱退することになったそうです。

※主としてウィキペディア情報です。 

 

「パープル」には

ザヴィヌルも参加していましたから、

CD化はおろか再発もできないという

事情のようですね。

 

さて、そんなアルバムに収録の

先ほどの「Mood」ですが、

ロン・カーターの曲だというのは

お話したとおりです。

 

カーターが演っているのが有れば

聴いてみたいなと思いませんか?

 

私は、思ったわけなんですが

残念ながらカーターの

リーダーアルバムで、

この曲が収録されているモノは

見つけられませんでした。

 

かわりにと言っては何ですが

マイルス・デイヴィスの

「E.S.P.」というアルバムに

入っているのがわかりました。

これです。

www.youtube.com

もちろんトランペットはマイルス・デイヴィス。

ほかのプレイヤーはというと、

サックスがウエイン・ショーター、

ベースがロンカーター、

ピアノがハービー・ハンコック、

そしてドラムがトニー・ウィリアムスです。

 

これもなかなか、な雰囲気ですね。

 

E.S.P.

E.S.P.

 

でわ、また。