風が強い。雨が続く。
かと思うと、
乾燥した南風が続く。
みるみる地面の水分を
吸い上げていく。
まだしっかりと
根っこを張っていない
植物の水分を
容赦なく奪っていく。
危なく甘唐辛子2株を
カラカラにするところでした。
天候不順を嘆いてみても
始まらんのですがね。
微力ながら
抗いましょう。
で、「嘆く」
を英語で言うと
「lament」
になるらしいです。
そして、「lament」という
スタンダード・ナンバーが
あるんですよね。
今回はこの曲の話です。
「lament」の生みの親は
「J・J・ジョンソン」という
アメリカのトロンボーン奏者です。
1924年生まれで2001年に
亡くなっています。
1941年にクラレンス・ラブ楽団に籍を置き、
プロとしての活動を開始しましたが、
最も人気があったのは
1954年に同じトロンボーン奏者の
「カイ・ウィンディング」との
2トロンボーン編成の「J&K」だと
言われています。
そして「lament」は、
1954年の彼らのアルバム
「Jay&Kai」に
収録されています。
どうでしたか?
良い曲ですねえ。
ベースがチャールス・ミンガスらしいのです。
コイツに収録ですね。
さてオリジナルを聴いたところで、
違うヴァージョンに行きましょう。
最初は、 チェット・ベイカーの
トランペットからです。
チェットのトランペットは
哭きますよねえ。
これは以前紹介したアルバムに入っています。
その時には、まったくこの曲に
触れてないところがミソですね。
同じトランペットでも
マイルス・ディヴィスだと
こうですね。
ギル・エヴァンスとの
コラボ作品です。
ここでマイルスが吹いているのは
フリューゲルホーンだそうです。
ギルのバッキングもイイんだけど、
これは好き好きですかねえ。
ワタス的には、
チェットに一票。
では次にピアノで行ってみましょう。
「Hal Galper」は、
アメリカのジャズ・ピアニストです。
チェット・ベイカーの
アルバムにも参加してたりしますね。
(1965年のBaby Breezeなどにクレジットがあります。)
陰にこもるのを抑えた
「lament」なんじゃないかな、
というのが私の感想です。
1987年のこのアルバムに収録です。
「lament」っていうタイトルの曲は
「JJ Jonson」だけでなく
他にもたくさんあるようですね。
「キング・クリムゾン」とか
「イングウェイ・マルムスティーン」とか。
「JJ Jonson」の後だと
ちょっと強烈ですかねえ。
でわ、また。