「光と影」というと
何を連想するでしょうか。
レンブラントやフェルメールを
連想される方は、
たくさんおられることでしょう。
レンブラント・「夜警」 プリキャンバス複製画・ ギャラリーラップ仕上げ(8号サイズ)
映画の好きな方は、
ひょっとすると
スター・ウォーズの
フォースの世界を
連想されるかもしれません。
私は、そのどちらも
連想してしまいます。
節操のないことで、
すいません。
さらに言えば、
もう一つ、いや二つ連想します。
ジョニ・ミッチェルのアルバム、
「Clouds」(邦題:青春の光と影)
と「Shadows and Light」ですね。
「Clouds」は、彼女の
2枚目のアルバムで、
収録曲の「Both Sides Now」は、
とても有名です。
この曲の邦題が
「青春の光と影」で、
それがアルバムタイトルに
なっているのです。
ジョニ・ミッチェル
ジョニ・ミッチェルという人は、
フォーク・ロックという分野で
デビューをしたのですが、
実際のところは、
かなりボーダーレスで、
1970年の中頃からは
ジャズ志向が強くなり、
フュージョン系の
ミュージシャンが、
たくさんアルバムに
参加するようになります。
そうした中、1978年には、
チャールス・ミンガスという
ジャズ・ベーシストとともに
アルバムの制作を始めます。
残念なことに
アルバムの完成を前に
ミンガスは亡くなってしまいます。
彼女は、他のジャズメンとともに、
そのアルバムを完成させます。
それが、「ミンガス」
というアルバムです。
アルバムは、こんな感じで始まります。
「俺をチャーリーと呼ぶな」と
怒った話は有名ですが、
ジョニ・ミッチェルはミンガスを
チャーリーと呼んでいた
ということですね。
呼ばれたミンガスも
特に怒りはしなかった
・・・らしいです。
そしてその後、ミンガスの
追悼のツアーに出ることになります。
その時の演奏が収められているのが
「Shadows and Light」
というわけですね。
Shadows and Light
「Shadows and Light」は、
先ほども書きましたが
ライブ・アルバムです。
ツアー・メンバーが
本当にスゴいのです。
今じゃ考えられないです。
アルバムトラックに
メンバーの紹介部分がありますから、
それを聴いていただきましょう。
サックス ー マイケル・ブレッカー、
ベース ー ジャコ・パストリアス、
ドラム ー ドン・アライアス、
ギター ー パット・メセニー、
キーボード ー ライル・メイズ。
と順に紹介されてます。
録音が1979年の9月と言いますから
マイケル・ブレッカーは30歳、
ジャコ・パストリアスは28歳、
パット・メセニーは25歳
皆さん本当に若い。
亡くなっている人もいますが・・・。
では、このアルバムから
お気に入りのトラックを
いくつか。
ミンガスの曲を2曲
演奏しているのですが
そのうちの1曲
「Goodbye Pork Pie Hat」を、どうぞ。
独特の雰囲気があって、
イイですよねえ。
ジャコのベースが
心地よいです。
次です。
「Black Crow」は、
1976年の彼女のアルバム
「Hejira」に収録の曲ですね。
ブレッカーのサックスが
アツいですね。
最後です。
「Woodstock」は、ライブの最後を飾る曲です。
1970年の3枚目のアルバム
「Ladies of the Canyon」に
収録されています。
タイトルどおり、あの伝説のコンサートを
歌ったものです。
まとめ
いかがでしたか?
私的には、全体的にみて、
ジャズ色の強いロックかな
という感じ方ですが、
スローな歌は、とても好きです。
このアルバムは、
神館和典さんという方が書いた
「ジャズの鉄板50枚+α」という
新書があるんですが、
ソコでも紹介されています。
なんでも、当時は
ジャコとジョニは
恋人関係にあったらしく、
それが演奏にプラスになっている
というようなことが
書いてありましたね。
アルバムとは別に
DVDも出てるんですけれども
ここには、それを是非見ろと
書かれているんですよね。
そのとおりだと
私も思っていました。
CDには収録されていない
ジャコ・パストリアスの
ソロが映像付きで聴けますからね。
ネットにもオーディオのみで
アップされていますが
著作権関係の表示がないので
リンクはしないでおきます。
興味のある方は
「Jaco Pastorius' Full Solo Shadows and Light」で
ググってみてください。
7分近くあります。
でわ、また。