ブログタイトルを見て、
「ははーん」と
思われた方は、
ひょっとすると
サッカーファンの方
かもしれませんね。
リヴァプールFCほか
多数のチームの
サポート・ソングに
なっているようです。
そうです。
これは楽曲のタイトルです。
オリジナルは、
1945年のミュージカル
「回転木馬」(Carousel)のために
作られた曲でした。
ストーリーは、
遊園地で回転木馬の客引きをしていた主人公は、
恋愛の末結婚をしたのはいいが
うだつの上がらぬ毎日を過ごしていた。
その苛立ちから、嫁に手をあげるようになり、
子供ができたことを知ると、
その焦りから盗みを企てるが、失敗し、死んでしまう。
やがて生まれた子供は、
盗人の家族のレッテルを貼られて、
生きづらい毎日を過ごしていた。
それを知った主人公は、一日だけという条件で
現世に舞い戻り、娘を励まそうとするが、
話が通じない娘に、癇癪をおこした主人公は、
今度は娘に手をあげる始末。
ところが、娘は手をあげられても
痛みを感じなかったことを不思議に思い、
母親にその話をする。
母親は、かつて夫に手をあげられたときを想いながら、
そんなこともあると、娘に語る。
そして、二人は健気に生きていく。
それを見届けた主人公は、安心して帰っていく。
こういう話です。
実は、これにも原作があって、
それは「モルナール・フェレンツ」という人の
「リリオム」という戯曲だそうです。
「リリオム」ってのは、主人公の名前です。
初演が1909年といいますから、100年以上前ですね。
ミュージカルでの音声データが
ありましたので、
聴いてみましょう。
ミュージカルというか
オペラチックな
歌声ですね。
その後、1956年には、
映画化されています。
これも、歌われているシーンの
動画がありましたので
見てみましょう。
これはオペラ歌手が
歌っているとのことですから、
そう聞こえても
仕方のないところでしょう。
その後、1963年の
「ジェリー&ペースメイカーズ」
というイギリスのグループによる
演奏のヒットをきっかけに、
広く知られるようになったようです。
サッカーチームの
サポート・ソングになったのも
この頃のようです。
これは聴かずばなるまい。
聴いときましょうか。
どこかで聞いたことがある
懐かしい感じのする、
いい曲ですよね。
映画のヴァージョンとは
違って、聴きやすい気がします。
実は私、
「ジャイアント・キリング」
というマンガで、
そういう曲がある
ということを知ったのです。
アニメでも放送されてましたからね。
見てましたよ。
で、私のコレクションのなかに
ないかと検索しましたら、
1曲だけ、見つかりました。
なんと、ニーナ・シモンの
アルバムに収録されていたのです。
ヴォーカルはなく、
ピアノのソロなのです。
全く記憶になかったですね。
これは、私が知っているヴァージョンとは
曲の長さがちょっと違います。
私が聴いたのは、
これに収録されているものです。
この曲のことをいろいろと
調べているうちに、
ピンク・フロイドの
「Meddle」というアルバムの
3曲目の「Fearless」の中で
効果音としてこの曲が
使われているってのは、
今回初めて知りました。
聴きなおしてみましたが、
よくわからないですね。
29秒辺りや2分11秒辺りで聞こえる
合唱のような効果音がありますが
これのことでしょうかねえ。
「人生ひとりではない」
ええ、そうですとも。
そう思いたいですねえ。
でわ、また。