先日、シャッフルモードで
音楽を聴いていたら、
ニーナ・シモンの歌が
流れてきました。
その時の気持ちが
「ん?」
いまさらですが、
曲調が、彼女らしからぬモノです。
あ、もちろん、私のイメージでの
話ですよ。
- プロローグ
- 「Tmorrow is my Turn」とは?
- では、アズナブールの歌は?
- 「L'amour C'est Comme Un Jour」 って?
- では「Tmorrow is my Turn」の内容は?
- 他の人のヴァージョンは?
プロローグ
その曲のタイトルは
「Tmorrow is my Turn」と言います。
さっさと聴いてもらいましょう。
らしからぬと
思いませんか?
彼女の歌には、
もっと哀愁、心の滓、
はたまた地の叫び、
などを感じさせる
雰囲気があったと
思うのです。
ところが、どこか、
あか抜けた感じです。
あまっさえ、
お洒落感さえ漂っています。
らしからない理由が
あるようです。
お話ししましょう。
「Tmorrow is my Turn」とは?
この歌、ニーナ・シモンが
とても有名なのですが、
実は、彼女がオリジナルか
というと、そうではないんです。
紐解いていくと、
シャルル・アズナブールが
オリジナルのようです。
ジオン軍の赤いヤツね。
いや、それは
シャー・アズナブール
(もっとも、由来はそこからしらしいですけど。)
つまり、おフランスの
シャンソン歌手の
手による歌なわけなんですね。
おしゃれ感が漂うわけです。
では、アズナブールの歌は?
本家のアズナブールの歌を
聴いてみましょう。
英語で歌っているものです。
どうでしょうか。
アズナブールの曲だと
思って聴いても、
英語だとイマイチ
かもしれません。
じゃあ、フランス語のモノを。
タイトルは「L'amour C'est Comme Un Jour」。
おフランスしてますね。
アズナブールならでは、
いや、フランス語ならではでしょうか。
「L'amour C'est Comme Un Jour」 って?
ところで、タイトルの
「L'amour C'est Comme Un Jour」、
これって、どんな意味でしょう?
邦題では「恋は一日のように」と
なっていましたね。
シルヴィ・バルタンの歌に
「恋はジタンの香り」
というのがあるのを
思い出しました。
これは、
「L'amour c'est comme une cigarette」
ですから、
「Un Jour」が「一日」
ってことになりますね。
「Un」は一つ、
「Jour」は「日」らしいので
まさに、そのまんまですね。
そして、歌詞の内容は
タイトルどおり
恋はすぐに過ぎ去ってしまう
というもののようです。
以下、冒頭の歌詞を見てみましょう。
Le soleil brille à pleins feux
Mais je ne vois que tes yeux
La blancheur de ton corps nu
Devant mes mains éperdues
Viens, ne laisse pas s´enfuir
Les matins brodés d´amour
Viens, ne laisse pas mourir
Les printemps, nos plaisirs
歌詞を見ながら動画を見ていると
なんとなくわかった気になるから
恐ろしい。
他の人の和訳を参考にしますと
素敵な太陽のもと、目に入るのは
貴女の瞳とその白い裸体だけ
恋に縁取られた朝を
僕たちの歓びの春を
滅びさせてはならない
とかいう意味になるんだそうです。
生々しい・・。
そして、
L'amour c'est comme un jour
Ça s'en va, ça s'en va l'amour
C'est comme un jour de soleil en ripaille
Et de lune en chamaille
Et de pluie en bataille
L'amour c'est comme un jour
Ça s'en va, ça s'en va l'amour
恋は一日のように過ぎ去ってしまう。
太陽が宴会をしている一日のように
月が言い争いをしている一日のように
雨が戦っている一日のように
恋は(そんな)一日のように
過ぎ去っていく
と続くのでした。
例えが良くわかりませんが
いわゆる「ひと夏の恋」の
歌のように思います。
では「Tmorrow is my Turn」の内容は?
アズナブールがこの曲を
リリースしたのは1962年でした。
その二年後の1964年に
スパイ映画「007」シリーズの
「ゴールド・フィンガー」で
プッシー・ガロア役を演じた
オナー・ブラックマンが
アルバム「Everything I've Got」
の曲として収録したのが
「Tmorrow is my Turn」の
最初のようです。
ニーナ・シモンは
次の年の1965年ですね。
残念ながら、
オナー・ブラックマンの動画は
見つけられませんでした。
英語の詞をつけたのは
「Marcel Stellman」という人です。
これも、冒頭の歌詞を見てみましょう。
Though some may reach for the stars
Others will end behind bars
What the future has in store no one ever knows before
Yet we would all like the right to find the key to success
That elusive ray of light that will lead to happiness
Tomorrow is my turn
No more doubts no more fears
Tomorrow is my turn
When my luck is returning
All these years I've been learning to save fingers from burning
Tomorrow is my turn
No more doubts no more fears
Tomorrow is my turn to receive without giving
Make life worth living
Now it's my life I'm living
簡単に言うと、
何人かの人はスターになれるんだろうけど
ほとんどの人はバーの片隅で終わってしまう
だけど未来のことなんて誰もわからない
誰もが成功を望んでいる。
次こそ私がスターになるの
とかいう感じでしょうか。
まったく内容が違いますね。
なぜこうなっちゃのかは、
いまのところ情報もなく
わからないです。
他の人のヴァージョンは?
シャルル・アズナブール、
オナー・ブラックマン、
ニーナ・シモンのほかの
ヴァージョンを探してみました。
アルバート・デ・パナメ の
2008年のアルバム「C'est Magnifique !」から。
うーん、ちょっと違うかも。
ケリーリー・エヴァンスの
2010年のアルバム「Nina」から
ケリーリー・エヴァンスは
カナダのヴォーカリストです。
うん、うん。
このアルバム「Nina」は
ニーナ・シモンの代表曲を
12曲も収録したアルバムなんですね。
これは知らなかったのですが、
リアノン・ギデンスの
2015年のアルバム「Tmorrow is my Turn」から。
いいですね、これ。
でわ、また。