吉田篤弘さんという作家の本を
最近、読みました。
300ページほどの本ですが
そのなかに短編小説が
24編、収録されています。
私が特に気に入ったのは
本のサイズですね。
え、ソコかよって?
そうなんですよ。
小B6判というんでしょうか、
普通のハードカバー
(四六版)より小さく、
文庫より一回り大きい感じの
サイズです。
実に手に馴染むんです。
どこにでも持っていける感じ、
これがなかなか心地よい。
そして、中身も心地よい。
ま、これは
人それぞれなんでしょうけど。
ひとつの物語が大体
12ページから14ページぐらい。
トイレに座っている間に
読めてしまうくらいです。
だからといって
一気に読みきってしまうのではなく
1日に1編ずつ、
ゆっくり読んでいくのが
一番いいような気がします。
そうはいうものの、
私の場合我慢できずに
一週間かけるのがやっとでした。(笑)。
内容は、暖かさでいっぱいの話、
よく分からない話、
なんとなくうるうるする話、
など様々です。
あとがきにあるのですが、
一日の終わりの
「寝しま」に読む話として、
また、続きが気になるように
そして、そのまま眠りにつけるように
書いたということです。
まさに、その通りの一冊でした。
ほとんどの話が
さあ、これからというときに
突然に終わるんですよね。
・・気になる。
ので、勝手にその続きを想像する。
そのまま、夢の世界へ・・。
作者が目指したところも
そういうところだったそうですが、
私の場合も、そういうことが
多かったように思います。😏
逆に、フラストレーションが
たまっちゃう人もおられるかもです。
そんな中で、
「青いインク」という短編には
続きの話が掲載されています。
「青いインクの話のつづき」、
さらに「ヒイラギの青空」と続き、
3部になっていました。
この話には、スッキリするのでは
ないでしょうか。
また、スポンサーから
食に関する話をという
リクエストがあったということで
何かしらの食べ物が出てくるのも
一つの特徴です。
特にコーヒーの頻度は高いですね。
タイトルが「月とコーヒー」
というだけのことはあります。
自分で焙煎した豆で淹れた
コーヒーを飲みながら
読んだときは、
至福のひとときでした。
まあ、コーヒー自体は、
豆の煎り具合もまちまちで、
とても人様にはお出しできない
シロモノではありしたが。
おしゃれな一冊だと思います。
でわ、また。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。