ピース、
コンフィダンス、
シャルル・マルラン、
ホワイトスワン、
この4つのバラの
共通点はなんでしょう?
正解は、中井英夫の
「黄泉戸喫」
という小説に出てくるバラでした。
黄泉戸喫というのは、
あの世の食べ物を
食べることをいいます。
食べてしまうとこの世に
戻ってこれないそうですね。
そう、イザナミの話にもある
あれです。
千と千尋の神隠しで、
千尋の両親が異世界の食べ物を食べて
豚になってしまうシーンがありましたが
あれって、このイメージらしいですね。
さて、どんなバラなのか?
ピースは知っていました。
我が家にありますのでね。
昨年来たばかりなので
まだ、咲いたことはないですけど。
Roozitaa - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0
例によってウィキペディアからの画像です。
ですから他の3つも実際に
あるんだろうなあと思って
調べてみました。
いや、本当にありました。
確認がとれたのは、
二つだけですけどね。
以下、調べてみた特徴です。
・コンフィダンス
作出国:フランス
作出年:1951年
作出者:メイアン
花 色:パールビンク
大きさ:大輪
その他:強香、四季咲
交配親:ピース×ミシェル・メイアン
ピースを交配親にもつ
ピースファミリーの中でも
最高傑作と言われている。
保育社 原色薔薇洋蘭図鑑より
・シャルル・マルラン
作出国:フランス
作出年:1951年(1947年とも)
作出者:メイアン
花 色:黒赤
大きさ:大輪
その他:強香、四季咲
交配親:(ローマグローリー×コンゴ)×タッサン
パパメイアンの交配親です。
保育社 原色薔薇洋蘭図鑑より
ともに古い品種ですね。
そして、ホワイトスワン、
これがなかなか情報がありません。
1つだけ、野イバラっぽい写真に
ホワイトスワンと名前がついたのを
見つけることができましたが、
詳しいことはわかりませんでした。
ただ、「スワン バラ」と検索すると
オースチン社のバラということで、
写真もそこそこ出てきます。
シャーロット・オースチンと
アイスバーグの交配種らしいですね。
「黄泉戸喫」が発表されたのが
1979年とのことですので、
それ以前にあった品種のはずです。
残念ながら「スワン」は
1987年の作出とのこと。
うーむ、違うようですね。
古いというならば、
さきほどの2つのバラの画像を
お借りしました保育社の
「原色薔薇洋蘭図鑑」
というのが1956年発行なのです。
この本を調べてみたのですが
これにも載っていませんでした。
2000種のバラが載っているという
「バラ大図鑑」を見てみても
ホワイトで始まるバラは、
ウィングス、クイーン・エリザベス、クラウド、グルーテンドルスト、コッケイド、シンプリシティ、スプレー、セシルブルンネ、ダイヤモンド、デュシェス・ドゥ・ブラバン、ドーン、ドロシー、ニュー・ドーン、バース、フライト、フラワーカーペット、ペット、ベルズ、マスターピース、ママン・コシェ、メイディランド、ライトニン
22種類もあるのに、スワンはありません。
他のバラ関係の本を見ても、
アロー、クリスマス、コスター、ジェム、ドリーム、ピーチ・オベーション、マジック、ラ・フランス
などといくつか違う品種は
見つかったのですが
スワンはないのです。
いやあ、どーしましょ。
気になりますねえ。
コンフィダンスはピースに、
シャルル・マルランは
パパ・メイアンに、
似てますのでね、
っていうか親子だし、
ちょっと食指は動かないですね。
アイスバーグ亡きあと、
ホワイトスワン(きっと白い?)は
庭にお迎えしたいんですけどねー。
ひょんなきっかけで
新たに4つのバラに
出会いましたというお話でした。
1つは既知ですし、
1つは正体不明のままですけどね。
でわ、また。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。