「All of Me」は、
スタンダード・ナンバーとして
有名な1曲です。
邦題は「私のすべて」
といいますね。
ググってみると、
今の時点(2019/12/18現在)では、
ジョン・レジェンドという人の
情報がたくさん出てきますが
そちらは別の歌です。
「jazz」と加えれば
すぐでてきます。
おさらいしておきますと
1931年に「ジェラルド・マークス」と
「セイモア・シモンズ」の
二人によって作られた曲です。
ルイ・アームストロングの録音が
有名ですね。
メロディーは、
ソコまで暗くはありませんが、
歌詞の内容は、
私のすべてを愛してちょうだい、
愛してくれないなら、
(自分の身体のパーツを一つずつ挙げて)
あなたのために使えないなら
みんないらない、という
やけっぱちなもの?
になっています。
失恋ソングですね。
もう一曲いっときましょうか。
食器のカチャカチャ
ふれあう音が似合う
古き良き時代を感じさせる
1曲ですよね。
対して「All Of You」は、
コールポーターの作曲で
1954年の「シルクストッキングス」
(絹の靴下)というミュージカルで
使われたものです。
内容は、ウィキペディアによると、
パリを舞台にした
ソ連への皮肉を込めた
コメディ
といった感じのものだそうですね。
私は見たことないんですが。
1957年に映画化もされていて
その一場面はこんな風ですね。
Fred Astaire Silk Stocking All of You YouTube
この曲の歌詞は、
あなたのすべてを
私のものにしたい、
そして、あなたのすべてを
コントロールしたい
とまで言っています。
そういう意味では、
なかなかにストーカー的な
激愛の歌ですよね。
フルコーラスで聴いてみましょうか。
愛しい人の身体のパーツを
一つ一つあげて
好きだといっている部分が
あるんですけどね、
それって・・
「All of Me」、意識してますよね。
そんなことないのかな。
インスツルメントの演奏も多いですね。
キース・ジャレットとか
ビル・エヴァンス、マイルス・デイヴィス
などなど。
参考までに私の好きなAll of Youを、どうぞ。
ベースはスコット・ラファエロ。
フィッツジェラルドとは、まったく別物ですね。
同じ曲とは思えないです。

Ella Fitzgerald Sings The Cole Porter Songbook
- アーティスト:Ella Fitzgerald
- 出版社/メーカー: Polygram Records
- 発売日: 1997/06/24
- メディア: CD
単語一つの違いですけど
中身はぜーんぜん違うよねという話でした。
でわ、また。