冷たいお蕎麦が、
おいしくいただける
季節になってきましたね。
もっとも、私は、
冬でも冷たいお蕎麦を
食べるんですけどね。
先日、先輩に頼まれて、
イベントの蕎麦打ちの
お手伝いをしたところです。
お礼にと、お蕎麦を
1パック貰って帰りました。
ま、自分で打ったヤツ
ですけど。
カタチはともかく、
おいしかったです。
なぜこうも、
自分で打った蕎麦を
おいしい(と思う)のか?
努力に対する達成感とか
そういうものが、
大きく作用しているのは
間違いないと思いますね。
山登りで、頂上で食べる
カップラーメンが
妙においしいのに
似ている・・。
が、それだけでは
ない気がします。
それは、原材料ではないかと。
私の蕎麦仲間は、
蕎麦を打つときは、
つなぎ200gに対して
蕎麦粉1kgの割合で
やります。
これを外2と言っていますが、
普通の二八よりは2割ほど
そば粉が多い感じになります。
割合で言うと
17:83ですね。
これより割合をあげると
一九とか十割蕎麦と
なるわけですが、
打つ手間も技術も
格段に上がるようです。
なので、これは
私ができる最高の
蕎麦粉の割合では
なかろうかと。
ところで、
市販のお蕎麦は、
あまり蕎麦の香りが
しない気がしますね。
あ、生麺ね。
何故でしょう。
それはねえ、
蕎麦粉の量が格段に
少ないのですよね。
原材料の欄を見てみましょう。
これの意味するトコロはなにか?
世の中には、食品表示基準
というモノがあるんです。
これにこう書いてあります。
1 使用した原材料を次に定めるところにより表示する。
① 原材料に占める重量の割合の高いものから順に,その最も一般 的な名称をもって表示する。
② 2種類以上の原材料からなる原材料(以下「複合原材料」とい う。)を使用する場合については,当該原材料を次に定めるとこ ろにより表示する。
イ・・・
云々・・・
つまり、
大体で言えば重量の割合が
高い順に表示しろと
書いてあるわけです。
算数は苦手ですけれども、
小麦粉、蕎麦粉、・・・
という順番だということは、
どう考えても蕎麦粉は
5割未満にしかならないわけですね。
割合でいうとそういうことなんです。
もちろん蕎麦粉の割合が
多いからうまいという理論が
成り立たないのは
わかっています。
蕎麦粉や小麦粉の質とか、
蕎麦の作り方に左右される
トコロは少なからず
ありますからね。
にしても、
これは、なんなかなー
という話ですよね。
さらに言えばもう一つ、
「生めん類の表示に関する公正競争規約」
というモノもありまして、
これによれば、
3 この規約で「そば」とは、そば粉30%以上、小麦粉 (灰分が 0.8%以下のものに限る。)70%以下の割合 で混合したものを主たる原料とし、これに水を加えて 練り合わせた後製めんしたもの又は製めんした後加工 したものをいう 。
そうです。
そして、この認定を受けると
商品にはこんなマークがついている。
つまり、2番目に
そば粉と表示されている場合、
このマークがあって、
3割以上5割未満ということに。
公正マークがなければ
それ以下でもいいという、
ことのようですね。
ちなみに、この3割にも
落とし穴があるんですね。
実は、「主たる原料」の
2割までは、副原料を
混ぜても良いらしい。
たとえばグルテンとか
でんぷんですね。
つまり、
主原料を100とすると、
副原料20を追加すれば、
全体は120になりますよね。
蕎麦粉は30ですから、
30/120=0.25
25%、2割5分ですな。
理屈上の話ですけど
2割5分以下って、ねえ。
ちなみに、スーパーに
並べられている生麺の袋を
つらつら眺めても、
このマークがあるものって、
なかなかお目にかからないです。
もっとも、当然認定に関しては
費用がかかったりも
するのでしょうから
コストの面から言えば
敢えて認定を受けないって
こともあるのかもしれません。
これが乾麺になると、
また基準が違うようですね。
ハードルが上がるようですよ。
まあ、蕎麦粉のみで食べて
おいしいと思うかというと、
そんなこともないので、
自分で打った蕎麦を
美味しいと感じる理由として
原材料の割合ってのは
弱いのかな。
やっぱ汗のおかげかな。
でわ、また。